一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問33

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問題

一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 200m2の一般的な事務室(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。
  • 100m2の喫茶店の客席(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。
  • 500m2の劇場の客席(400席)の換気量を、6,000m3/hとした。
  • 1,000m2の自走式屋内地下駐車場の換気量を、14,000m3/hとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では必要換気量を正確に覚える必要があります。

選択肢1. 200m2の一般的な事務室(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。

適当です。

機械換気方式の場合、一人当たり30㎥/h以上の換気量が必要になるので

40席×30㎥h=1200㎥h となります。

なお、住宅以外の居室において一人あたりの必要換気量は同じになるので

事務室は喫茶店と同じ数値になります。

選択肢2. 100m2の喫茶店の客席(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。

適当です。

機械換気方式の場合、一人当たり30㎥/h以上の換気量が必要になるので

40席×30㎥h=1200㎥h となります。

なお、住宅以外の居室において一人あたりの必要換気量は同じになるので

喫茶店は事務室と同じ数値になります。

選択肢3. 500m2の劇場の客席(400席)の換気量を、6,000m3/hとした。

不適当です。

機械換気方式の場合、一人当たり30㎥h以上の換気量が必要になるので

400席×30㎥h=12000㎥h となります。

6,000m3/h よりも多い換気量が必要になります。

選択肢4. 1,000m2の自走式屋内地下駐車場の換気量を、14,000m3/hとした。

適当です。

自走式屋内地下駐車場1㎡あたり14㎥/h以上の換気量が必要になるので

1000㎡×14㎥h=14000㎥h となります。

まとめ

必要換気量がどれくらい必要なのか適切に覚えましょう。

参考になった数22

02

1.正しいです。

事務所の1人当たりの面積 200 / 40 = 5㎡/人

必要換気量 (20×200) / 5 = 800㎥/h 

よって、800㎥/h以上の換気量が必要です。

2.正しいです。

喫茶店の1人当たりの面積 100 / 40 = 2.5㎡/人

必要換気量 (20×100) / 2.5 = 800㎥/h

よって、800㎥/h以上の換気量が必要です。

3. 誤りです。

劇場の1人当たりの面積 500 / 400 = 1.25㎡/人

必要換気量 (20×500) / 1.25 = 8000㎥/h

よって、8000㎥/h以上の換気量が必要です。

4. 正しいです。

建築物である路外駐車場には、床面積1㎡当たり、14㎥/h以上の換気量が必要となります。

床面積1000㎡であることから 1000 × 14 = 14000㎥/h

よって、14000㎥/h以上の換気量が必要です。

参考になった数7

03

必要換気量= 20 ✖ 居室の床面積(m2) / 1人当たりの専有面積(m2です。

駐車場以外は上記の式で求めることができます。

選択肢1. 200m2の一般的な事務室(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。

正しいです。

1人当たりの専有面積:200m2/40人→5m2

20×200m2/5m2=800m3/h

必要:800m3/h 計画:1,200m3/h ∴適合

選択肢2. 100m2の喫茶店の客席(40席)の換気量を、1,200m3/hとした。

1人当たりの専有面積:100m2/40人→2.5m2

20×100m2/2.5m2=800m3/h

必要:800m3/h 計画:1,200m3/h ∴適合

選択肢3. 500m2の劇場の客席(400席)の換気量を、6,000m3/hとした。

1人当たりの専有面積:500m2/400人→1.25m2

20×500m2/1.25m2=8,000m3/h

必要:8,000m3/h 計画:6,000m3/h ∴不適合

選択肢4. 1,000m2の自走式屋内地下駐車場の換気量を、14,000m3/hとした。

正しいです。

屋内駐車場→1m2当たり14m3/h

1,000m2×14m3/h=14,000 m3/h

必要:14,000m3/h 計画:14,000m3/h ∴適合

まとめ

単純な計算式の問題ですので、取りこぼしのないように回答しましょう。

参考になった数4