一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問34

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問題

一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 排水を再利用した雑用水については、便器洗浄水や修景用水の他に、清掃用水や冷却塔補給水にも使用した。
  • 給水設備において、上水系統と別系統にした雑用水系統の受水槽については、雑用水用ポンプを設置した給排水衛生設備機械室の直下にある鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用した。
  • 雨水を便器洗浄水等で再利用した排水が下水道料金の対象となる地域において、雨水使用量を計測する量水計を設置した。
  • 飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの給水設計において、使用水量の比率を、飲料水30%、雑用水70%とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、給排水設備について適切に覚える必要があります。

選択肢1. 排水を再利用した雑用水については、便器洗浄水や修景用水の他に、清掃用水や冷却塔補給水にも使用した。

不適当です。

排水を再利用した雑用水便器洗浄水修景用水の他に、清掃用水には利用することができますが、冷却塔補給水には利用することができません。

選択肢2. 給水設備において、上水系統と別系統にした雑用水系統の受水槽については、雑用水用ポンプを設置した給排水衛生設備機械室の直下にある鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用した。

適当です。

雑用水系統や消火栓用の受水槽は鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用することができます。

飲料水系統の受水槽躯体を利用することはできません。

選択肢3. 雨水を便器洗浄水等で再利用した排水が下水道料金の対象となる地域において、雨水使用量を計測する量水計を設置した。

適当です。

下水道料金の対象となる地域雨水を便器洗浄水等で再利用して排水した場合雨水使用量を計測する量水計を設置します。

選択肢4. 飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの給水設計において、使用水量の比率を、飲料水30%、雑用水70%とした。

適当です。

飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの使用水量の比率飲料水30%〜40%雑用水60%〜70%とするのが好ましいです。

まとめ

給排水設備については覚えるべき内容が多いので、1つ1つ整理して覚えることをオススメします。

参考になった数15

02

1.誤りです。

排水を再利用した雑用水は、便器洗浄水や清掃用水に利用することができますが、冷却塔補給水は水道水基準を満たした水としなければなりません。

2.正しいです。

上水系統と別系統にした雑用水系統の受水槽については、床下ピットを利用することができます。

3.正しいです。

雨水再利用水が量水計を通過しなければ、使用量が計測できませんので、量水計を設置する必要があります。

4.正しいです。

事務所ビルの給水設計おいては、使用水量の比率を飲料水30~40%、雑用水を60~70%程度とする必要があります。

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03

この問題では上下水及び中水などの雑用水についての理解を求められています。

選択肢1. 排水を再利用した雑用水については、便器洗浄水や修景用水の他に、清掃用水や冷却塔補給水にも使用した。

誤りです。

空気調和設備を通じて居室内部の空気が汚染されることを防止するため、冷却塔補給水には雑用水ではなく水道水質基準を満たす水を用いるなどの措置を講ずる必要があります。

排水を再利用した雑用水(中水)は、使用目的を便器洗浄用や庭園用などに限定されています。

選択肢2. 給水設備において、上水系統と別系統にした雑用水系統の受水槽については、雑用水用ポンプを設置した給排水衛生設備機械室の直下にある鉄筋コンクリート造の床下ピットを利用した。

正しいです。

雑用水系統の受水槽については、鉄筋コンクリート造の床下ピットの利用が可能です。

選択肢3. 雨水を便器洗浄水等で再利用した排水が下水道料金の対象となる地域において、雨水使用量を計測する量水計を設置した。

正しいです。

雨水を再利用して出た汚水を下水道へ排水する場合、その使用量を計測するため量水計を設置し、使用量を報告します。

選択肢4. 飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの給水設計において、使用水量の比率を、飲料水30%、雑用水70%とした。

正しいです。

飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの給水設計においては、使用水量の比率を、飲料水30~40%雑用水60~70%とするのが一般的です。

まとめ

給排水衛生設備では、用語の意味に加え、水の汚染などの衛生面も含め、整理するようにしましょう。

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