一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問35
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
排水設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 飲食店の厨房の排水系統に設けるグリース阻集器は、一般に、油脂分を取ることのみを目的としているので、下流に臭気等を防止するトラップを別に設ける必要がある。
- 公共下水道へ排水する場合には、原則として、排水温度を45℃未満にしなければならない。
- ディスポーザ排水処理システムは、ディスポーザ、専用の排水配管及び排水処理装置により構成されており、一般に、排水中のBOD等を基準値以下にして、下水道に放流するものである。
- 即時排水型ビルピット設備は、排水の貯留時間を短くすることにより、硫化水素等の悪臭物質の発生を抑制することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、排水設備について適切に覚える必要があります。
不適当です。
グリース阻集器は単体でトラップ機能を有しているので、トラップを別に設けると2重トラップとなり、流れが悪くなるなどの問題が発生してしまいます。
適当です。
下水道法により、公共下水道へ排水する際には排水温度を45℃未満にする必要があります。
適当です。
ディスポーザ排水処理システムには生物処理型と機械処理型がありますが、排水中のBOD等を基準値以下にして下水道に排水する必要があります。
適当です。
即時排水型ビルピット設備は、公共下水道よりも排水設備が低い位置にある場合、タンクに貯留してポンプで排水する設備です。
排水の貯留時間を短くし、硫化水素等の悪臭物質の発生を抑制することができます。
用語とその内容を適切に覚える必要がありますので、1つ1つ整理して覚えることをオススメします。
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02
1.誤りです。
グリース阻集器はトラップ機能を併せもつことが多く、二重トラップとならないように注意することが必要となります。
2.正しいです。
公共下水道への排水温度は、原則45℃未満にしなければなりません。
3.正しいです。
ディスポーザー排水処理システムとは、専用の排水管と粉砕物を処理する専用の排水処理装置を組み合わせたシステムで、排水の水質を基準値以下にして、下水道に放流するものです。
4. 正しいです。
即時排水型ビルピット設備は、汚水の滞留時間を短縮化する設備で、悪臭物質の発生を抑制することができます。
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03
排水設備等の知識を問う問題です。
誤りです。
グリース阻集器は厨房の排水に含まれる油脂分を水と分離して収集する装置です。
阻集器とトラップを重ねて設けると、無通気の部分により流れが阻害される恐れがあるため、一緒に設けてはなりません。(ダブルトラップとなる)
正しいです。
公共下水道の機能を妨げないよう、排水温度を45℃未満とするよう基準があります。(下水道法施工令第9条)
正しいです。
ディスポーザ排水処理システムは、「ディスポーザ部」+「専用の排水配管部」+「排水処理装置部」の3つの部位で構成されたシステムのことです。
ディスポーザで粉砕した生ごみを専用の配管を通し、排水処理装置で処理の上、基準値以下に処理された排水を下水道へ放流します。
正しいです。
ビルなどの建物の地下部は、公共の下水道管より下部となる場合があります。そこで出された汚水は一時的に地下階の貯留槽(ビルピット)に貯めることとなります。
汚水の貯留時間を短くするため、即時排水型ビルピット設備を使用します。
用語の意味のほか、なぜそのようにする必要があるのか等の意味も併せて理解をするようにしてください。
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