一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科2(環境・設備) 問38
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科2(環境・設備) 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 消火薬剤の放射により消火するパッケージ型自動消火設備を、スプリンクラー設備の代替設備として延べ面積1,500m2の特別養護老人ホームに設置した。
- 窒息効果と冷却効果により消火する泡消火設備を、地下駐車場に設置した。
- 水幕を張ることにより外部等からの延焼を防止するドレンチャー設備を、重要文化財の神社に設置した。
- 消防用水を、屋内消火栓設備やスプリンクラー設備等の初期消火設備のための専用水源として設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、消防用設備について適切に覚える必要があります。
適当です。
パッケージ型自動消火設備はスプリンクラー設備の代替設備として使用することができ、社会福祉施設の場合は延床面積10,000㎡以下の施設で設置可能な防火対象物となります。
適当です。
泡消火設備は発生した泡による窒息効果と冷却効果で消火します。
適当です。
ドレンチャー設備は水幕により隣接建物からの延焼を防止する設備で、重要文化財の神社や仏閣などに使用されます。
不適当です。
消防用水は大規模な建物での火災に対して設置するもので、防火水槽やプールや池に保存します。
初期消火設備である屋内消火栓設備やスプリンクラー設備等の場合は消火水槽などに保存します。
消防設備については覚えることが多いので、ノートに整理するなどして覚えることをオススメします。
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02
1.正しいです。
面積が概ね10,000㎡以下の特別養護老人ホームには、スプリンクラー設備の代替設備として、パッケージ型自動消火設備を設置してもさしつかえありません。
2.正しいです。
泡消火設備は、窒息作用と冷却作用によって消化する設備であり、駐車場などの火災に対して効果があります。
3.正しいです。
ドレンチャー設備とは、放水により水幕を張り、近隣からの延焼を防止する設備です。
ドレンチャー設備は、重要文化財等にも設置されています。
4.誤りです。
消防用水とは、消防隊が消化活動を行う際の水を確保する為の水源であり、初期消火設備のために利用する水源ではありません。
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03
この問題は、消防用設備等の知識を問う問題です。
正しいです。
スプリンクラー設備の代替設備として、パッケージ型自動消火設備の設置は可能です。
ただし、代替え設置には防火対象物や規模等の制限があり、すべての用途で代替えできるものではありません。(設問の規模の防火対象物は代替え可)
正しいです。
泡消火設備は、火災面を泡で覆い窒息させる消火方法です。
駐車場や油タンクなどの油火災に特に有効です。
正しいです。
ドレンチャー設備は、シャワー状の水により水幕を張りめぐらすことで、周囲の火災からの延焼を防止します。
重要文化財のほか、空港や駅・立体駐車場などでも用いることがあります。
誤りです。
消防用水とは、広い敷地にある建築物や大規模な建築物の延焼段階の火災を消火するための消防用の水利のことをいい、防火水槽やプール・池などにて貯水されます。
屋内の初期消火設備の為のものではありません。
消防用設備等は、消火方法のイメージを持つことで、理解しやすくなります。
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