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一級建築士の過去問 令和3年(2021年) 学科5(施工) 問109

問題

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型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
   1 .
型枠支保工の構造計算において、通常のポンプ工法による打込み時の積載荷重については、打込み時の作業荷重とそれに伴う衝撃荷重を合わせたものとし、その値を1.5kN/m2とした。
   2 .
壁型枠に設ける配管用のスリーブのうち、開口補強が不要であり、かつ、当該スリーブの径が200mm以下の部分については、特記がなかったので、紙チューブとした。
   3 .
コンクリートの材齢28日以前に梁下の支保工の取り外しの可否を判断するに当たって、標準養生した供試体の圧縮強度が設計基準強度以上であることを確認した。
   4 .
計画供用期間の級が「標準」の柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢により決定するとした施工計画において、存置期間中の平均気温が10℃以上15℃未満と予想されたので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間を6日とした。
( 一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科5(施工) 問109 )
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この過去問の解説 (3件)

17

1→適当です。

JASS5によります。 設問の通りです。

労働安全衛生規則により、150㎏f/m2(1,500N/m2 = 1.5kN/m2)を使用します。

2→適当です。

公共建築工事標準仕様書によります。 設問の通りです。

柱及び梁以外の箇所で、開口補強が不要であり、かつ、当該スリーブの径が200mm以下の部分については、紙チューブとしても良いです。

3→不適当です。

JASS5によります。

現場水中養生または現場封かん養生の場合は、設計基準強度以上で良いですが、標準養生による場合は、設計基準強度に補正を加えた値とします。

ただし、結果に関わらず最低12N/mm2以上必要です。

設問では、補正がされていないため、誤りです。

4→適当です。

JASS5によります。設問の通りです。

平均気温が10℃以上20℃未満、普通ポルトランドセメントを使用した場合、せき板の存置期間は6日です。

付箋メモを残すことが出来ます。
7

正解は「3」です。

1.正しい

コンクリート打ち込みの際の荷重は

固定荷重(打ち込み時の型枠や鉄筋、コンクリートの荷重)と

積載荷重(打ち込み用の器具や足場、打ち込み時の衝撃の荷重)を考えます。

このとき積載荷重は一律1.5kN/m2とします。

2.正しい

コンクリート中に設備の配管や電気配線などを貫通させたい場合、

コンクリートが硬化してからの施工は手間がかかるため、

コンクリートを打ち込む前にスリーブと呼ばれる管を

設置しておく方法があります。

一般的にスリーブに用いられる管は強度がある鋼管や塩化ビニル管ですが、

「柱・梁以外の箇所」「開口補強が不要」「径が200mm以下」という条件が揃えば

紙チューブを利用することができます。

3.誤り

梁下の型枠の支保工の取り外しは、

原則としてコンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%に達すれば

解体することができます。

この解体の可否を判断するための供試体は

現場水中養生、現場封かん養生、標準養生のいずれかで養生を行いますが、

標準養生の場合は、供試体の圧縮強度が

設計基準強度に補正を加えた値以上」としなければなりません。

4.正しい

型枠の取り外しまでに存置する期間は建築基準法によって定められており、

建築物の位置と平均気温により定められています。

原則として、スラブ下や梁下といった部分は柱や壁より存置期間が長く、

また気温が低いほどコンクリートの硬化に時間がかかるため

存置期間が長く設定されています。

選択肢のように、位置が「柱及び梁」、平均気温が「10~15℃」の場合

存置期間は5日以上です。

2

型枠工事の問題のポイントは、型枠設計の条件、支保工の許容応力度、コンクリートの側圧、型枠の損置期間などです。

選択肢1. 型枠支保工の構造計算において、通常のポンプ工法による打込み時の積載荷重については、打込み時の作業荷重とそれに伴う衝撃荷重を合わせたものとし、その値を1.5kN/m2とした。

設問の通りです。

固定荷重(コンクリートの荷重、鉄筋と型枠の荷重)と積載荷重(打ち込み用の器具や足場、打ち込み時の衝撃の荷重)を考える必要があります。

積載荷重は一律1.5kN/m2以上とします。

選択肢2. 壁型枠に設ける配管用のスリーブのうち、開口補強が不要であり、かつ、当該スリーブの径が200mm以下の部分については、特記がなかったので、紙チューブとした。

コンクリートに配管したい場合、硬化前に穴を確保するために設置する管をスリーブといいます。

柱、梁以外で、開口補強が不要であり、かつ、当該スリーブの径が200mm以下の部分については、特記がなければ、紙チューブとしてもいいです。

選択肢3. コンクリートの材齢28日以前に梁下の支保工の取り外しの可否を判断するに当たって、標準養生した供試体の圧縮強度が設計基準強度以上であることを確認した。

原則として、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%に達すれば取り外すことができます。しかし強度を推定する場合の供試体は現場封かん養生、標準養生のいずれかとなります。

設問のように標準養生の場合は、供試体の圧縮強度が「設計基準強度に補正を加えた値以上」としなければなりません。

選択肢4. 計画供用期間の級が「標準」の柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢により決定するとした施工計画において、存置期間中の平均気温が10℃以上15℃未満と予想されたので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間を6日とした。

型枠の取り外しまでに存置する期間は建築基準法によって平均気温により定められています。

存置期間の長さはセメントの種類によっても異なります。

短いほうから、

早強ポルトランドセメント→普通ポルトランドセメント→B種高炉セメントとなります。

まとめ

細かい数字が多いので、まずは大体のイメージをつかんでから、中の細かい数値を理解していってください。

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