一級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科5(施工) 問110
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問題
一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科5(施工) 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
表は、コンクリートの計画調合において使用する材料の絶対容積、質量等を記号で表したものである。この表の材料を使用したコンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、細骨材及び粗骨材は、表面乾燥飽水状態とする。また、化学混和剤としてAE減水剤を使用するものとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1→不適当です。
コンクリートの強度は、セメント水比(E/A)に比例します。
設問では、水セメント比(A/E)となっているため、誤りです。
2→適当です。
設問の通りです。
3→適当です。
設問の通りです。
4→適当です。
設問の通りです。
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02
正解は「1」です。
1.誤り
コンクリートは、水が少なくセメントが多いほうが強度が高くなります。
これを表す数値が水セメント比で、
「水の質量/セメントの質量(問題文ではA/E)」で表すことができます。
これが小さいほどコンクリートの強度が上がります。
2.正しい
AE減水剤は、AE剤(空気泡を混入させ、流動性を良くする)と
減水剤(セメント粒子を分散させ、必要な水の量を減らす)といった
2種類の混和剤の性質を併せ持つ材料です。
これの使用量は「セメントの質量の何%」といったように規定されるため、
選択肢は正しいです。
3.正しい
細骨材率は、コンクリート中の全骨材の絶対容積に対し、
細骨材の絶対容積の割合を示します。
問題の表では全骨材の絶対容積は(C+D)で表すことができるため、
細骨材率は C/(C+D) ×100 です。
4.正しい
フレッシュコンクリートは、水(A)、セメント(E)、骨材(F+G)を混ぜ合わせるため、
これらの質量の合計がフレッシュコンクリートの質量となります。
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03
この表の材料と水セメント比等、各要素の関係をきちんと理解することが大事です。
容積と質量の違いがあるので注意してください。
この設問は、表が理解できなくとも、コンクリートの強度が何と関係あるかがわかっていたら解ける設問です。
強度、耐久性、施工性において良好なコンクリートとするためには、以下のようなことが言えます。
①水セメント比を小さくする(反比例)
②単位水量をできるだけ小さくする
③単位セメント量を耐久性を損なわない程度で小さくする
④スランプ・細骨材率は所要のワーカビリティが得られる範囲で小さくする
したがって、水セメント比には比例しません。
AE減水剤は「セメントの質量の何%」といったように規定されるため、選択肢は正しいです。
細骨材率は、コンクリート中の「細骨材の絶対容積/全骨材の絶対容積」となります。
問題の表では全骨材の絶対容積は(C+D)となるため、細骨材率は C/(C+D) ×100 となります。
フレッシュコンクリートは、水(A)、セメント(E)、骨材(F+G)を混ぜ合わせるため、
質量の合計がフレッシュコンクリートの質量となります。
この表に注視しますと、一般的なテキスト等に書かれている表とはA~Eの表す材料が違うので、アルファベットで覚えてしまっていると、間違えてしまう問題だったでしょう。
きちんと中身で覚えなければいけなかったと思います。
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