一級建築士の過去問 令和4年(2022年) 学科1(計画) 問3
この過去問の解説 (2件)
この問題は、古代から近現代までの「西洋建築作品」に関する問題です。
過去に出題されている設問に関しては、内容をしっかり理解するようにして下さい。
正しいです。
「パンテオン」は、直径約43mのドームを持つ、煉瓦積みのコンクリート造であり、上方へいくほどドームの厚さが薄くなります。
誤りです。
「フィレンツェ大聖堂」は、ドーム部分の直径が約45mで、内殻と外殻からなる2重殻構造(ダブルシェル構造)となっています。
設問は、「ハギア・ソフィア」に関する説明文です。
正しいです。
「TWAターミナルビル」は、4本のY字柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリート造によるシェルで構成されており、長さは100m以上、高さは約17mと大空間を実現しています。
正しいです。
「ミレニアムドーム」は、直径約365m、最高高さ約50mの膜構造であり、12本のマストの頂部からケーブルで吊られています。単一屋根の構造物としては世界最大級です。
この問題は西洋古代~近世の建築物の問題です。
→正しいです。
ローマのパンテオンは、円形神殿に、ギリシア神殿風のファサードが組み合わされた構成となっています。
円形神殿は、円筒形の躯体にドームがかかっており、直径約43mの球を内包する大きさです。
煉瓦積みのコンクリート造であり、上方へいくほどドームの厚さが薄くなっています。
→誤りです。
設問は、ビザンチン建築のハギア・ソフィア(イスタンブール)です。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ(別名:フィレンツェ大聖堂)は、ルネサンス(イタリアゴシック)建築の教会堂です。
その特徴は、八角形の平面部分から立ち上がるドームで、地上55mから120mまでそびえ立つ大空間となっています。
そのため、ドーム全体の重量を軽くする必要があり、2重殻構造が採用されています。
内殻と外殻の間は通路と階段で有効に計画され、頂部まで巡る構造となっています。
→正しいです。
ニューヨーク国際空港の一つ、ジョン F. ケネディ国際空港の第5ターミナルビルです。
屋根はコンクリートシェルが採用され、長さ約105m、高さ17mの大空間を実現しています。
その外観は翼のようとたとえられ、この空港の象徴として、位置付けられています。
構造は、4本のY字柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリート造によるシェルで構成されています。
ミレニアムドーム2000は、イングランドの世界最大のドームの旧称です。
現在は複合施設「The O2」となっています。
単一の屋根を持つ構造物としては世界最大規模であり、ドームは12本の黄色いマストからケーブルによって吊られ、直径約365m・最高高さ約50mの膜構造を実現しています。
出題範囲が広いこの分野では、まずは過去問題を確実におさえましょう。
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