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一級建築士の過去問 令和4年(2022年) 学科1(計画) 問5

問題

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木材等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
   1 .
屋外に階段やバルコニーを木造で設置する場合、雨がかりが極力生じないような計画とすることや接合部に水分が常時滞留しないように配慮する。
   2 .
木材は炭素を貯蔵する特性があり、また、製材は鋼材に比べて製造時に使用するエネルギーが少ない材料である。
   3 .
木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の半径方向 > 年輪の接線方向 > 繊維方向である。
   4 .
木材の種類による気乾密度の大小関係は、一般に、チーク > ヒノキ > キリである。
( 一級建築士試験 令和4年(2022年) 学科1(計画) 問5 )
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この過去問の解説 (2件)

18

この問題は木材の性質をイメージすることが大切です。

特に「木材の乾燥収縮率の大小関係」は出題率が高いので、おさえておきたい設問です。

選択肢1. 屋外に階段やバルコニーを木造で設置する場合、雨がかりが極力生じないような計画とすることや接合部に水分が常時滞留しないように配慮する。

正しいです。

屋外階段やバルコニーを作る場合は、雨がかりの対策や防腐措置が必要であり、かつ、水分が滞留してしまうような箇所への設置は望ましくありません。

選択肢2. 木材は炭素を貯蔵する特性があり、また、製材は鋼材に比べて製造時に使用するエネルギーが少ない材料である。

正しいです。

木材は炭素を貯蔵する特性があり、ほかの材料と比べて、製造時に使用するエネルギーが極端に少なくなっています。

選択肢3. 木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の半径方向 > 年輪の接線方向 > 繊維方向である。

誤りです。

木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の接線方向 > 年輪の半径方向 > 繊維方向 となります。

選択肢4. 木材の種類による気乾密度の大小関係は、一般に、チーク > ヒノキ > キリである。

正しいです。

木材の気乾密度の大小関係は、チーク > ヒノキ > キリ です。

付箋メモを残すことが出来ます。
8

木造や材木に関する問題です。

選択肢1. 屋外に階段やバルコニーを木造で設置する場合、雨がかりが極力生じないような計画とすることや接合部に水分が常時滞留しないように配慮する。

→正しいです。

耐候性に劣る木造で、屋外に設ける階段やバルコニーを計画するということは、腐食しない為の措置をとる必要があります。

特に接合部に水がたまらないような計画、水分が常時滞留しないような納まりとする必要があります。

また、建築基準法上、一定規模以上、特定の用途の建築物に限り、木造の屋外階段を規制しています。

選択肢2. 木材は炭素を貯蔵する特性があり、また、製材は鋼材に比べて製造時に使用するエネルギーが少ない材料である。

→正しいです。

森林は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素として取り込まれ、木々の栄養として貯蔵され、幹や枝、葉など樹体を形成します。

そのため、建築資材である材木には炭素が貯蔵されています。

また、製材にかかるエネルギー消費量は、鋼材など他の建材に比べ、特段に少ない材料であると言えます。

これは前述しました通り、建材において木材のみが、生成過程で二酸化炭素を大量に吸収・貯蔵するためです。

選択肢3. 木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の半径方向 > 年輪の接線方向 > 繊維方向である。

→誤りです。

含水率が繊維飽和点以下の木材において、乾燥収縮率の大小関係は、

年輪の接線方向 > 半径方向 > 繊維方向 です。

選択肢4. 木材の種類による気乾密度の大小関係は、一般に、チーク > ヒノキ > キリである。

→正しいです。

気乾比重が大きいほど気乾密度も大きくなります。

気乾比重はチーク0.69程度、ヒノキ0.41程度、キリ0.29程度です。

キリは日本で最も軽い木だと言われています。

まとめ

木材の特性についてよく整理しておきましょう。

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