一級建築士 過去問
令和4年(2022年)
問26 (学科2(環境・設備) 問6)
問題文
北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 令和4年(2022年) 問26(学科2(環境・設備) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 冬至の日における南向き鉛直面の終日日射量は、夏至の日における西向き鉛直面の終日日射量より小さい。
- 春分・秋分の日における南中時の直達日射量は、水平面のほうが南向き鉛直面より大きい。
- 夏至の日における可照時間は、南向き鉛直面より北向き鉛直面のほうが長い。
- 4時間日影となる領域の面積は、建築面積と高さが同じ直方体の建築物で、ある壁面が東西方向に平行に配置されている場合、一般に、平面形状が正方形より東西に長い形状のほうが大きい。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、日照・日影に関する問題です。
どの設問も、図を頭の中でイメージすることが、ポイントとなります。繰り返し図を描き、問題に慣れていきましょう。
誤りです。
冬至の日における南向き鉛直面の終日日射量は、夏至の日における西・東向き鉛直面の終日日射量よりも大きいです。
方位別の終日日射量の図を確認して下さい。
正しいです。
直達日射量は、入射角が小さいほど大きくなります。
春分・秋分の日の太陽の南中高度は55°のため、水平面に対する入射角は35°、南向き鉛直面に対する入射角は55°となり、水平面の直達日射量のほうが大きくなります。
正しいです。
夏至の日における、南向き鉛直面の可照時間は7時間、北向き鉛直面の可照時間は7時間30分です。
正しいです。
4時間日影となる領域の面積は、東西方向の幅による影響が非常に大きいです。
参考になった数18
この解説の修正を提案する
02
この問いは、日照・日射に関する問題です。
誤りです。
日射量を一日分合計したものを、終日日射量と言います。
冬至南面>夏至西面となります。
正しいです。
直射日光の強さは、太陽光が垂直に近い角度で当たるほど強くなります。春分と秋分の日には、太陽が南中する時の高度は55°です。このため、水平面に対しては入射角が35°、南向きの垂直面に対しては55°となり、結果的に水平面が受ける直射日光の量が多くなります。
正しいです。
夏至における鉛直壁面の一日の可照時間は、南向きが7時間、北向きが7時間28分、東西向きが7時間14分となります。したがって、北向きが最長になり、南向きが最短になります。
正しいです。
日陰になる範囲は、建物の高さや奥行きよりも、東西方向の幅に影響を受けます。つまり、東西方向に間口が広い建物の方が、日陰になる面積は大きい
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
この問題は日照・日射に関する問題です。太陽位置図を思い浮かべて考えると太陽の登る高さから日の入る角度からイメージがしやすいです。
誤りです。
太陽位置図より冬至の日は太陽が低く登り、夏至の日は高く登ることがわかります。
垂直面は地面、鉛直面は壁と考えると、低い位置からの日射の方が壁に当たる日射量が大きくなることがイメージできます。
正しいです。
南中とは太陽が真南にのぼるときのことを言います。
直達日射量とは太陽光に対して垂直な面で受けたエネルギーを言います。
正しいです。
可照時間とは太陽が東から西に沈むまでの時間です。
夏至は太陽の進むコースがもっとも北寄りになるため北のほうが可照時間がながくなります。
正しいです。
4時間日影となる領域の面積は建物の高さより東西方向の幅から受ける影響が大きいです。
よって高さが同じであれば、より東西に長い方が4時間日影領域が大きくなります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問25)へ
令和4年(2022年) 問題一覧
次の問題(問27)へ