一級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科2(環境・設備) 問19
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問題
一級建築士試験 令和4年(2022年) 学科2(環境・設備) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- パッケージ型空調機のAPF(Annual Performance Factor)は、「通年消費電力量」を「冷房期間総合負荷及び暖房期間総合負荷の和」で除した値により表される。
- 中央管理室は、超高層建築物において、中央管理方式の空気調和設備の制御及び作動状態の監視等を行うための室として、避難階又はその直上階若しくは直下階に設ける。
- 乗用エレベーターは、火災発生時にエレベーター内の乗客を速やかに避難階に帰着させた後、運転を休止させる計画とする。
- 照明の省エネルギー手法のうち、初期照度補正制御は、経年による照度低下を見込むことで生じる、照明器具やランプの設置直後等における過剰照度を、適正な照度に補正するものである。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、建築設備に関する複合問題です。
それぞれの建築設備の特徴を理解していなければ、解答しづらい問題です。しかし、設問は過去に出題されている問題が多いため、しっかり復習するようにしましょう。
誤りです。
パッケージ型空調機のAPFとは、一年を通して空調機を使用した時のエネルギー消費効率を表す指標です。
「冷房期間 + 暖房期間を通じた除去・供給熱量」を「冷房期間・暖房期間に消費する総電力量」で除した値です。
正しいです。
中央管理室とは、建物や建築設備を、集中的に管理するための室です。
避難階、又は、その直上階若しくはその直下階に設ける必要があります。
正しいです。
エレベーターには、安全対策として、火災報知器の防災信号によりエレベーターを避難階に帰着させ、運転を休止する装置を設置する必要があります。
正しいです。
初期照度補正制御とは、ランプ点灯初期の過剰照度を自動的に調光し、適正な照度に補正するものです。
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02
この問いは、建築設備に関する問題です。
誤りです。
APF(通年エネルギー消費効率)は、パッケージユニット方式の空調機が、冷房期間中に室内空気から除去する熱量と暖房期間中に室内空気に加える熱量を、その期間内に消費する電力量で割った値です。
正しいです。
中央管理室(防災センター)は、通常時には空調設備の制御や防災設備の管理を行い、災害時には消防活動の拠点となる施設です。超高層建築物や大規模地下街に設置され、避難階またはその直上階か直下階に設置されます。
正しいです。
乗用エレベーターは災害時に乗客の安全を優先するため、避難には使用できません。地震時には最寄階に停止し、火災時には避難階に戻ります。
正しいです。
照明器具の発する光束は時間の経過とともに低下します。適正照度維持制御を導入することで、初期照度を適正に保ち、消費電力を削減することができます。
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