一級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科5(施工) 問14
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問題
一級建築士試験 令和4年(2022年) 学科5(施工) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 溶接接合において、厚さ25mm以上の400N/mm2級の軟鋼の組立溶接を被覆アーク溶接(手溶接)とするので、低水素系溶接棒を使用した。
- 母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならなかったので、除去しなかった。
- 完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手において、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、薄いほうの部材から厚いほうの部材へ溶接表面が滑らかに移行するように溶接した。
- 溶接部の補修において、表面割れについては、割れの位置を確認した後、割れと割れの両端からさらに20mm程度広げた部分を除去し、舟底形に仕上げてから再溶接した。
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この過去問の解説 (3件)
01
鉄骨工事の溶接で必要な数値を理解しておきましょう。
正しいです。
厚さ25mm以上の400N/mm2級の軟鋼の組立溶接を被覆アーク溶接とする場合は、低水素系溶接棒を使用します。
正しいです。
固着したミルスケールや防錆用塗布剤などの溶接に支障のないものは除去しなくても良いです。
正しいです。
完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手において、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であった場合、薄いほうの部材から厚いほうの部材へ溶接表面が滑らかに移行するように溶接します。
こちらが誤りです。
溶接部の補修において表面割れについては、表面割れの除去寸法は50mm以上とします。
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02
鉄骨工事における溶接に関する問題です。
→正しいです。
溶接接合において、厚さ25mm以上の400N/mm2級の軟鋼の組立溶接を被覆アーク溶接(手溶接)とする場合、低水素系溶接棒を使用します。
→正しいです。
溶接において、ミルスケールは溶接に支障とならなければ除去しなくても良いです。
→正しいです。
完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手においては、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ、10mm以下である場合は、薄いほうの部材から厚いほうの部材へ溶接表面が滑らかに移行するように溶接します。
→誤りです。
表面割れについては、割れの位置を確認した後、割れと割れの両端からさらに50mm程度広げた部分を除去し、舟底形に仕上げてから再溶接します。
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03
この問題は、鉄骨工事における溶接に関する問題です。
溶接の種類や特徴をよく理解することがポイントです。
正しいです。
厚さ25mm以上の400N/㎟級の軟鋼を、被覆アーク溶接にて組み立て溶接する場合は、低水素系溶接棒を使用します。
正しいです。
母材の溶接面やその周辺に固着したミルスケールは、溶接の支障とならない場合、除去しなくてもよいです。
正しいです。
完全溶込み溶接において、板厚差による段違いが薄い方の板厚の1/4以下、かつ、10mm以下の場合は、溶接表面が薄い方の材から厚い方の材へなめらかに移行するように溶接しなければなりません。
誤りです。
溶接の欠陥である表面割れの補修は、割れの範囲を確認し、その両端から50mm以上をはつり取り、舟底型の形状に仕上げてから再溶接しなければなりません。
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