一級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科5(施工) 問15
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問題
一級建築士試験 令和4年(2022年) 学科5(施工) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
木造2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 敷居及び鴨居については、木表に建具用の溝を掘ったものを使用した。
- 枠組壁工法において、アンカーボルトの埋込み位置については、住宅の隅角部付近、土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とした。
- 軸組工法において、2階床組の補強に用いる木製の火打梁については、断面寸法を45mm×90mmとし、横架材との仕口を六角ボルト締めとした。
- 軸組工法において、大引きと土台との仕口については、大入れ蟻掛けとし、N75釘2本を斜め打ちとした。
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この過去問の解説 (3件)
01
木造については、軸組工法を理解しておきましょう。
木表、木裏の特徴なども把握しましょう。
正しいです。
敷居及び鴨居については、木表に建具用の溝を掘ったものを使用します。
正しいです。
アンカーボルトの埋込み位置については、住宅の隅角部付近、土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とします。
こちらが誤りです。
2階床組の補強に用いる木製の火打梁については、断面寸法を90mm×90mm以上とします。
正しいです。
大引きと土台との仕口については、大入れ蟻掛けとし、N75釘2本を斜め打ちとします。
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02
木造2階建て住宅の建築工事に関する問題です。
→正しいです。
敷居・鴨居の溝じゃくりは、木表に溝を掘り、木表を仕上げ面とします。
→正しいです。
枠組壁工法において、アンカーボルトの埋込み位置については、住宅の隅角部付近、土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とします。
→誤りです。
軸組工法における火打梁は、断面寸法90㎜×90㎜とし、はりなど横架材との仕口の取合いはかたぎ大入れとし、六角ボルト締めとします。
→正しいです。
軸組工法における大引きと土台との仕口は、大入れ蟻掛けや腰掛け、又は乗せ掛けとし、いずれもN75釘2本を斜め打ちとします。
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03
この問題は、木工事に関する問題です。
木材の特徴を理解し、仕口や金物の種類、それぞれの数値をしっかり覚えましょう。
正しいです。
敷居・鴨居の溝じゃくりを設ける場合は、木表側に設けます。
木材は木表側に凹にそる傾向があるため、木裏に溝じゃくりを設けると建具の開閉が重くなり、支障をきたす恐れがあるためです。
正しいです。
アンカーボルトの位置は、住宅の隅角部、土台の継手位置付近とし、その他の部分の間隔は枠組壁工法の場合、2.0m以下としなければなりません。
誤りです。
2階床組みに設ける火打ち材の寸法は90mm×90mmとしなければなりません。
正しいです。
大入れ蟻掛けとは、横木側面に蟻穴を設け、取り合う材に蟻ほぞを付け、はめ込む仕口のことです。大引きと土台の仕口に用いられ、N75釘2本の斜め打ちで固定します。
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