一級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問32 (学科2(環境・設備) 問12)

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問題

一級建築士試験 令和6年(2024年) 問32(学科2(環境・設備) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備・換気設備・排煙設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 中央熱源空調方式は、在館者の要望に対して個別に対応できないので、パーソナル空調には適さない。
  • 同風量の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、外気取入れガラリのほうが、一般に、通過風速を遅くするので、必要な正面面積は大きくなる。
  • 超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。
  • 隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。

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この過去問の解説 (2件)

01

設備の問題は苦手意識を持っている方が多いかもしれません。

 

過去問をしっかり解き覚えましょう。

選択肢1. 中央熱源空調方式は、在館者の要望に対して個別に対応できないので、パーソナル空調には適さない。

誤りです。

 

中央熱源空調方式はパーソナル空調としても機能できます。

 

 

選択肢2. 同風量の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、外気取入れガラリのほうが、一般に、通過風速を遅くするので、必要な正面面積は大きくなる。

正しいです。

 

その通り覚えましょう。

 

選択肢3. 超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。

正しいです。

 

超高層ビルでは煙突効果が大きいため、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすいです。

選択肢4. 隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。

正しいです。

 

防煙垂れ壁を介して別々の排煙方式にはできません。

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02

この問題は空気調和設備・換気設備・排煙設備に関する問題です。

選択肢1. 中央熱源空調方式は、在館者の要望に対して個別に対応できないので、パーソナル空調には適さない。

誤りです。

中央熱源空調方式とは熱源機を一カ所に集約し建物全体の空調を行います。

中央熱源空調方式のうち、ファンコイルユニット方式を用いると細かい温湿度設定ができるためパーソナル空調に適しています。

選択肢2. 同風量の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、外気取入れガラリのほうが、一般に、通過風速を遅くするので、必要な正面面積は大きくなる。

正しいです。

外気取入れガラリのほうの通過風速を低くします。そのためには正面面積(ガラリ面積)を大きくします。

 

ガラリの通過風速も一緒に覚えておきましょう。
外気取入れガラリ:2~3m/S、排気ガラリ:2.5~3.5m/S

選択肢3. 超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。

正しいです。

建物内外の温度差によって低層部から高層部に外気が流れます。

そのため機械による空調換気システムのバランスが崩れやすくなります。

選択肢4. 隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。

正しいです。

同じ建物内の防煙区画において、自然排煙と機械排煙は併用することはできません。

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