2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問88

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

地盤の液状化に影響を及ぼす要因となる地盤特性として、適当でないものは次のうちどれか。
  • 硫酸塩含有量
  • 平均粒径
  • 地下水位
  • 細粒分含有率

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この過去問の解説 (3件)

01

1〇
地盤の液状化は細粒分が均等な地質などが影響しますが、硫酸塩含有量などの化学的要因は関係ありません。

平均粒径とは、粒子の大きさの平均のことで、地盤内のある深さの液状化強度比rは、n値や粒径等から求められます。

液状化は均一な粒子の砂質地盤、水、地震が発生しやすい条件となっているため、地下水は大きく関係しています。

液状化は均一な粒子の砂質地盤、水、地震が発生しやすい条件となっているため、細粒分含有率は大きく関係しています。

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02

1)適当ではありません。
地盤に硫酸塩が多く含まれると、その地盤上の建造物のコンクリート基礎部分が地盤中の硫酸塩を含んだ水分を吸収しひび割れや崩壊につながりますが、地盤の液状化とは関係がありません。

2)適当です。
地盤の液状化は、地震などの振動により地盤内の砂粒の間隙がより少なくなり、その間隙に浸透していた水分が地表面に押し上げられる現象です。
平均粒径が比較的大きく粘性が低い、0.03~0.5mm程の砂質シルトや中砂といった土質が多いと液状化の可能性が高くなります。


3)適当です。
地盤の液状化は、地下水位が地表面から10m以内(特に2~3m)で、地下水位が浅ければ浅いほど液状化が起こりやすくなります。
地下水位は海水面とほぼ同位置にあり、海岸線に近いほど水位は浅いので液状化しやすく、高地ほど水位は深く液状化しにくくなります。

4)適当です。
地盤の液状化は、地下水位より下にある粒子の大きさが揃っている砂地盤で発生しやすくなります。
地盤材料の粒径はそれぞれ
・0.075mm未満の細粒分
・0.075mmから75mm未満までの粗粒分
・75mm以上の石
の3つの区分から構成されますが、そのうち75mm未満の材料が含まれている確率(細粒分含有率)が高いほど間隙が少なくなり、間隙の水分が減少するので強固な地盤となって、液状化の可能性は少なくなります。
盤は細粒分含有率が高い地盤は大きい岩石が少なく、粗い砂礫や粘土が含まれるので液状化の可能性は低くなります。

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03

1)正解です。
流酸塩含有量は液状化現象とは関係ありません。
2)間違いです。
平均粒系は液状化現象と関係があります。平均粒系が小さいと液状化の対象になります。
3)間違いです。
地下水位は液状化と密な関係があります。地下水位が高いあるいは多い場合、液状化の原因となります。
4)間違いです。
細粒分含有量も液状化と密な関係にあります。

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