2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問89

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

土の湿潤密度と乾燥密度に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 乾燥密度が小さいと地盤は軟弱であり、大きいとよく締まっている。
  • 湿潤密度を重量で表したものが、湿潤単位体積重量である。
  • 湿潤密度は、土の間げきに含まれる水の量によって変化しない。
  • 乾燥密度は、土に含まれる土粒子のみの質量から決まる量である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
土の乾燥密度は含水量により変わってきますが、その土に一番最適な含水比の水量(最適含水比)を含ませた時に乾燥密度は最大となり強固に締固められるようになります。
よって乾燥密度が小さいと、締固めてももろく崩れやすく強度が低い地盤となり、土台としても盛土としても役目を果たせなくなります。

2)適当です。
湿潤単位体積重量は湿潤密度に重力加速度g(9.81m・s²)を乗じたものです。
湿潤密度は湿潤状態の土の質量をその体積で割ったもので、重量が判明していたら質量ではなく重量を体積で割っても単位体積重量を求めることができます。
乾燥単位体積重量も乾燥密度に重力加速度を乗じて求めることができます。

3)適当ではありません。
湿潤密度は、水分を含んだ土の質量を体積で割ることで求められます。質量にも体積にも間隙(間げき)に含まれる水が影響し、密度は変化しますので、水の量によって変化しないという表現は間違いです。

4)適当です。
乾燥密度は土粒子の密度試験などで求めますが、土から水分を除いた(空気は質量無し)土粒子の質量のみを水分や間隙を除く前の体積で割ることで求められますので、適当です。

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02


転圧は、土壌中の空気と水分を抜くことで乾燥密度を高め、締固めています。

湿潤密度は土の湿潤密度試験により求められます。その結果より、湿潤単位体積重量を算出します。
3〇
湿潤密度は質量÷体積で求めますが、土の含水比に大きく影響されます。

乾燥密度(土粒子だけの重量に対する、全体積の比率)は下記の式で計算します。
γd=Ws/V(g/cm3)
γdは乾燥密度、Wsは乾燥状態の土粒子の重量、Vは体積

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03

1)間違いです。
上記の通り、土の乾燥密度が小さいと地盤は軟弱です。大きいとよく締まった状態です。
2)間違いです。
上記の通り、湿潤密度を重量で表したものが湿潤単位体積重量です。
3)正解です。
湿潤密度は土の空げきに含む水の量によって変化します。湿潤密度とは土粒子、空気、水の関係の一つです。
4)間違いです。
乾燥密度は、土粒子のみの質量で決まります。
締固め前に乾燥密度を試験し、締固め方法の選定にもつながります。

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