2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(後期)
土木 問3

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(後期) 土木 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

道路土工の盛土材料として望ましい条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 建設機械のトラフィカビリティーが確保しにくいこと
  • 施工中に間げき水圧が発生しにくいこと
  • 施工後の締固め乾燥密度やせん断強さが大きいこと
  • 重金属などの有害な物質を溶出しないこと

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当ではありません。
建設機械のトラフィカビリティーが確保しにくいということは土中の含水比が高く、締固めには不向きな土となるので、この設問は間違いです。
強度が得られないので、石灰やセメントを用いて土を安定処理する必要があります。

2)適当です。
盛土材料の空気間隙率は10~20%の範囲とします。また、施工を急速に行うと土中に間げき水圧が発生しやすくなる軟弱な土の場合は、施工を緩速に行う必要があります。

3)適当です。
盛土の施工後の乾燥密度は、最大乾燥密度の90%以上とします。また、施工後の崩壊を防ぐためにせん断強さが大きい土を材料とする必要があります。

4)適当です。
盛土には重金属などの有害な物質が含まれていないものが好ましいです。
有害物質が含まれていると判明した場合は、施工中施工後に流出や浸透を防ぐために覆土、敷土、遮水、固化、不溶化工法を施す必要があります。

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02

1.適当ではありません
トラフィカビリティーとは建設機械の走行しやすさを示す指標で、「確保しにくい」とは走行しにくいこととなり、作業効率の低下につながります。

2.適当です
品質の確保につながります。

3.適当です
品質の確保につながります。

4.適当です
環境汚染の防止につながります。

参考になった数6

03

1)適当ではありません。
トラフィカビリティーとは、土の上での建設機械の走行性を示すものです。軟弱土を盛土材料として使用する際は、適切な土質改良を行いこれを確保することが重要です。

2)適当です。
間げき水圧の発生は、盛土の安定性の低下を招きます。

3)適当です。
乾燥密度やせん断強さが大きいほど、安定性が高いといえます。

4)適当です。
天然の岩や土も、微量の重金属などの元素を含んでいます。環境へ悪影響をもたらすことのないよう、このようなものを含まない土を使用することが望ましいですが、使用する場合は重金属を拡散させない対策が必要です。

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