2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(後期)
土木 問15

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(後期) 土木 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 既設堤防に腹付けを行う場合は、既設堤防との接合を高めるために、階段状に段切りを行う。
  • 堤防の盛土は、均等に敷き均し、締固め度が均一になるように締め固める。
  • 施工した堤防の法面保護は、一般に草類の自然繁茂により行う。
  • 施工中の堤防は、堤体への雨水の滞水や浸透が生じないように横断勾配を設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
腹付けとは、既設の盛土にさらに盛土を付け加え、拡幅することです。既設堤防の川側に腹付けする場合は表腹付け、川と反対側に腹付けする場合は裏腹付け、堤防の両方に腹付けする場合は両腹付けと呼びます。
腹付けの盛土をする前には、既設堤防との接合部分を階段状に段切りして、腹付け部分との接合を高めて崩壊を防ぎます。

2)適当です。
堤防の盛土は、細かく分断して締め固めると継ぎ目に締固め不良が生じる可能性があります。
沈下や崩壊、締固め不良による浸水を防ぐため可能か限り十分に均等に敷き均し、締固めも均一に施す必要があります。

3)適当ではありません。
施工した堤防の法面保護は、一般的にはモルタル吹き付けやコンクリートブロック枠などを施します。
種子拭き付けや芝張りなど草類の自然繁茂は、崩壊や水害の可能性がかなり低いか、また十分に地盤改良と法面コンクリート保護の上で景観目的で施すことが多いです。

4)適当です。
堤防施工中は、盛土への雨水の浸透、停滞を防ぐため、雨水を下部へ流す目的で横断勾配を設ける必要があります。
通常は1.5~2.0%の勾配を設けます。

参考になった数30

02

1)適当です。
既設堤防の表層は自然条件などの影響で多少劣化しているのが一般的です。新しい盛土部分との接合を高めるために、階段状に段切りを行います。

2)適当です。
河川堤防の盛土では、耐水性が求められます。均等に敷き均し均一に締固め、空隙などが残らないように仕上げることが重要です。

3)適当ではありません。
法面を保護する法覆工には、植生工・石張工・コンクリートブロック張工・コンクリート法枠工・蛇籠工などがあります。

4)適当です。
他に施工中の雨水対策としては、適当な間隔で仮排水溝を設け、法面浸食を防ぐことも重要です。

参考になった数8

03

1.適当です
段切りを行うことで既設堤防との一体化が図れます。

2.適当です
均等に締め固めることで品質の確保につながります。

3.適当ではありません
一般的に堤防の法面保護は植生工を施します。その目的は、法面洗堀の防止です。

4.適当です
排水をすることで作業効率等が向上します。

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