2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問89

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

土の透水係数に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 揚水試験は、揚水井と複数の観測井を用いて不透水層の透水係数を求める試験である。
  • 透水係数を求める透水試験には、室内透水試験と原位置透水試験とがある。
  • 単孔式透水試験は、1本のボーリング孔や井戸を利用して地盤の透水係数を求める試験である。
  • 透水係数は、透水試験による水位差と流量を計測して、ダルシーの法則により算出する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1〇
揚水試験は、透水層の透水係数を求める試験です。

室内透水試験は、あらかじめ飽和させた資料に一定の水頭差を保ちながら透水させて、時間と透水量を測定する試験です。原位置透水試験は、ボーリング孔に水を入れ浸透時間を測る方法と、地下水の水位を下げそれが回復する時間を測る2つの方法があります。

単孔式透水試験は、原位置透水試験の一つです。

透水係数は地層の透水性を表す係数です。

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02

正解は1です。

1.→ 適当ではありません。揚水試験は揚水井を用いて透水層の透水係数を求める試験です。

2.→ 適当です。透水係数を求める透水試験には、室内透水試験と原位置透水試験があります。

3.→ 適当です。単孔式透水試験は、1本のボーリング孔や井戸を利用して地盤の透水係数を求める試験です。

4.→ 適当です。透水係数は、透水試験による水位差と流量を計測して、ダルシーの法則により算出します。

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03

1)適当ではありません

揚水試験は地盤に揚水井を掘削して地下水をくみ上げ、揚水井の周辺に別途掘削した複数の観測井の地下水位の関係を観測するものです。

観測結果は水位変動曲線にて縦に水位低下量、横に揚水量を刻み、これにより帯水層の水位定数を求めます。

透水係数を求めるための試験は現場透水試験となります。

2)適当です

透水係数を求めるための試験は現場透水試験であり、主に直接法を採用し、現地にて透水係数を求める原位置試験と採取した試料を室内で再構成する室内試験があります。

ボーリング孔や井戸、揚水井などに先端から地下水が流入するストレーナーを設置したものを沈め、孔内の水位を人工的に低下させてから回復するまでの状況を確認します。この時の回復量から透水係数を求めます。

3)適当です

単孔式透水試験は現場透水試験の原位置試験のひとつであり、1本の孔を利用した透水試験方法です。既存の孔を利用するので小規模ですが安価であるため広く採用されます。

複数の孔を利用した透水試験は多孔式透水試験と呼ばれ、大規模な建造物を建設する際に帯水層の平均的な透水経緯数や貯留係数を求める目的で実施されます。複数の孔や試験器具を要するため費用が高額になります。

4)適当です

水が土の間げきの間を移動する状況を定量的に表したものはダルシーの法則と呼ばれ、一次元浸透流の運動方程式として用いられます。

水位差を透水距離で割ったものを動水勾配とし、これを透水係数または浸透係数とかけ合わせて見かけの浸透流速が算出されます。

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