2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問93

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問93 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入材料に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 使用する材料及び混合したものや固化したものは、高い安全性を確保できること。
  • 使用する材料は、どこでも容易に入手が可能で、取り扱いが簡単なこと。
  • 地盤中で固化したものは一定の必要な期間の間は、安定していること。
  • 水ガラスを固める硬化剤の種類や使用量を変化させても、硬化時間が変化しないこと。

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この過去問の解説 (3件)

01


安全性を確保することで、施工性の確保などにつながります。

入手が容易で取り扱いしやすいことは、安価で安全に施工することにつながります。

固化したのもが安定していることは、品質の確保につながります。
4〇
硬化剤の種類や使用量を変化させることで、硬化時間を変化させます。

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02

1)適当です

薬液注入工事は地盤内にグラウトや硬化剤を注入して地盤を安定させるものなので、注入材料は地盤や地下水を変質させない安全性の高いものにする必要があります。グラウトに使用される水ガラスは水の浄化作用を有し、硬化剤も劇毒物や重金属を含まないものが定められています。

また工事に際して地下水を定期的に検査し地下水の水質を確認します。注入工事前に1回、注入工事中は毎日1回以上、工事終了後2週間までは毎日1回、その後は半年まで月2回の水質検査が義務付けられています。

2)適当です

水ガラスは主に粘性土地盤に使用されるアルカリ系と砂質地盤に使用される非アルカリ系のものに分けられます。

薬液注入工事に使用する水ガラスや硬化剤は希少なものではなく、入手が容易でなおかつ取り扱いに特殊技能を要しないものでなくてはいけません。

3)適当です

水ガラスを使用する薬液注入工事は、地盤に薬液を浸透させ硬化させることにより崩壊や沈下を未然に防止する目的で施工されます。

水ガラスは注入後の養生日数が28日以降は一軸圧縮強度はほぼ一定となり、約1年後には減少し、約2年後からは大きな変動はなく安定します。

地盤に建設される構造物を支えるため、材料は数10年は変質することなく安定するものでなくてはいけません。

4)適当ではありません

水ガラスに酸性反応剤やアルカリ反応剤などの硬化剤を混合すると硬化が始まりますが、この硬化剤の種類により硬化時間(ゲルタイム)は数秒から数十分と大きく差が生じます。

硬化時間が数秒の瞬結型薬液は、10分前後のものは急結型薬液、30分から60分のものは緩結型薬液と呼ばれています。

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03

正解は4です。

1.→ 適当です。材料および混合したもの、固化したものは高い安全性が確保できなければなりません。

2.→ 適当です。材料は容易に入手でき取り扱いも簡単でなければなりません。

3.→ 適当です。地盤中で固化したものは、一定の期間安定してなければなりません。

4.→ 適当ではありません。水ガラスを固める硬化剤の種類や使用量を変化させると、硬化時間は変化します。

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