2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問95
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
水ガラス系薬液の硬化剤の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 懸濁型硬化剤は、水ガラスに粒子を含む硬化剤を反応させて固化させる。
- 溶液型硬化剤の大部分は無機系の材料であるが、一部有機系も使われている。
- 懸濁型硬化剤を用いた薬液は、砂層の浸透注入に用いられる。
- 溶液型硬化剤は粒子を含まないもので、主として砂層での浸透注入に用いられる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
懸濁型硬化剤は、地下水に影響されにくいメリットがあります。
2×
溶液型硬化剤はゲルの強度性質により、無形系、有機系に分けられます。
3〇
懸濁型は粘土質に、溶液型は砂質土に適しています
4×
粒子を含まないということは間隙が小さい砂質土でも浸透しやすいです。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
02
1)適当です
懸濁型硬化剤はセメントなどの粒子を含み、それを水ガラスと反応させて固化させるものです。粘性土地盤でも浸透性に優れ、小さい間げきに微粒子を充填させることにより長期にわたって耐久性を保持できますが、大気に触れると劣化するため取り扱いは注意を払います。また注入に時間を要すると浸透性が失われます。
2)適当です
溶液型硬化剤は粒子を含まないもので、主剤および硬化剤に無機化合物を含んだ無機型のものが大多数ですが、一部では硬化剤に炭素の酸化物や金属の炭酸塩などの炭素化合物を含んだ有機系も使われます。
有機系硬化剤は固結強度や反応が無機系よりも大きい反面、注入中はPH測定と過マンガン酸カリウム消費量測定が必須となります。
3)適当ではありません
懸濁型硬化剤はセメントや酸性反応剤など、より軟弱な地盤に対し強度を与えるために利用され、主に粘性土地盤の空洞への充填と圧密強化のために使用されます。
微粒子が小さな間げきに留まることにより強度増加が期待されますが、注入に時間を要すると浸透性が低下し効果が低下する可能性もあります。
間げきが大きい砂層への注入工事には、浸透性能が高い溶液型硬化剤が採用されます。
4)適当です
溶液型硬化剤はセメントなどの微粒子を含む懸濁型硬化剤とは違い、酸性反応剤やアルカリ反応剤が含まれており、間げきが大きい砂層や礫層への浸透注入が基本とされます。
溶液型を注入することにより、砂層の間げきは半固体のゼリー状の固結体に置き換えられ粘着力が加わり液状化に耐えられる地盤と変化します。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
1.→ 適当です。懸濁型硬化剤は、水ガラスに粒子を含む硬化剤を反応させて固化させます。
2.→ 適当です。溶液型硬化剤の大部分は無機系の材料ですが、一部有機系も使われています。
3.→ 適当ではありません。懸濁型硬化剤を用いた薬液は、粘性土層の浸透注入に用いられます。砂層の浸透注入には溶液型硬化剤が用いられます。
4.→ 適当です。溶液型硬化剤は、砂層での浸透注入に用いられます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問94)へ
平成30年度(後期)問題一覧
次の問題(問96)へ