2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問99

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工事における削孔の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 削孔角度の確認については、削孔機は任意の角度に削孔を行うことができるが、傾斜計などで計画通りの角度で削孔されているかを確認する必要がある。
  • 削孔深度の確認については、ロッド先端からグラウトモニタの吐出口までの長さを使用ロッド長から除外していることを確認する必要がある。
  • 削孔位置の確認については、確実な改良効果を得るため、また埋設物に対する影響を避けるために削孔位置を正確に管理する必要がある。
  • 削孔時の削孔水の確認については、削孔中に地表に戻ってくる削孔水の状態及びその色や一緒に排出される土の状態をよく管理する必要がある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です

一般に使用される削孔機は任意の角度に削孔できますが、鉛直または斜め削孔において削孔の精度を上げるためには傾斜計などを使用して角度が計画通りとなるように確認しながら作業にあたります。

これにより削孔後の傾斜誤差は計画の0.4~0.8%程度で抑えられ、必要な精度を得るのとができます。

2)適当ではありません

削孔深度の確認には、まず予定深度に見合っただけの長さに間に合う本数のロッドを用意し、ロッドの全長と残った尺の長さより深度を測定します。

削孔完了後の孔にロッドを挿入して、使用したロッド長にグラウトモニタ吐出口までの長さを含めて確認します。その後使用ロッド長から残尺を差し引いて削孔長さを求めます

3)適当です

削孔には鉛直削孔、斜め削孔、曲がり削孔があります。その中で曲がり削孔は特に高度な技術が必須となり、先端ビットの向きと反力によって軌跡に曲げて掘削する際に計画した軌道から逸れると元に戻すのは容易ではありません。

施工計画時より地盤の地質や地中の埋設物などを把握し、掘削位置と軌道などの対処法を講じることで施工中のトラブルを未然に防止する必要があります。

4)適当です

削孔時の施工管理には、削孔の深度や角度のほか削孔水の状態の管理などがあります。

削孔時に湧き上がってくる濁水は地中の状態を把握するのに有効なので、成分や水質、水分量をよく観察する必要があります。

注入排水や排土が多量だったり周辺環境への影響が懸念される場合は濁水処理施設を設け、適切に処理します。

参考になった数4

02


削孔角度は設計されているため、所定の品質を確保するために計画通りの角度で削孔することが求められます。
2〇
削孔深度の確認は、ロッドの全長、残尺の長さから確認するため、除外はしません。

削孔位置は設計されたいるため、所定の品質を確保するために計画通りの位置で削孔することが求められます。

事前調査で地盤が調査されているため、その調査との差異を確認することが求められます。

参考になった数2

03

正解は2です。

1.→ 適当です。削孔角度の確認は、傾斜計などで計画通りの角度で削孔されているかを確認する必要があります。

2.→ 適当ではありません。削孔深度の確認は、ロッドの全長と残尺の差で確認しますが、先端からグラウトモニタの吐出口までの長さを使用ロッド長から除外しません。

3.→ 適当です。削孔位置の確認については、確実な改良効果を得るため、また埋設物に対する影響を避けるために削孔位置を正確に管理する必要があります。

4.→ 適当です。削孔時の削孔水の確認については、削孔中に地表に戻ってくる削孔水の状態及びその色や一緒に排出される土の状態をよく管理する必要があります。

参考になった数1