2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問104

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工法における注入孔の配置に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 注入孔の間隔は、各注入孔における注入材の浸透範囲が重なるよう考慮して複列配置を原則とする。
  • 注入孔の配置は、隣接する注入孔との離隔距離で設定するよりも改良平面積当たりの本数で設定するほうがよい。
  • 注入管の設置形態は、地表面の利用状況や地下埋設物の状況、施工深度などを総合的に勘案して決定する。
  • 注入管の設置形態は、地表面から垂直又は斜め、立坑から水平に注入管を設置する場合、及びトンネル坑内から斜めに注入管を設置する場合に分けられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.→ 適当です。注入孔の間隔は、各注入孔における注入材の浸透範囲が重なるように複列配置を原則としています。

2.→ 適当ではありません。注入孔の配置は、隣接する注入孔との離隔距離で設定します。改良平面積当たりの本数で設定すると注入不足などが懸念されます。

3.→ 適当です。注入管の設置形態は、地表面の利用状況や地下埋設物の状況、施工深度などを総合的に勘案して決定します。

4.→ 適当です。注入管の設置形態は、地表面から垂直又は斜め、立坑から水平に注入管を設置する場合、及びトンネル坑内から斜めに注入管を設置する場合に分けられます。

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02

1)適当です

薬液注入において注入範囲は、その範囲に未改良部分が発生しないように、直立面及び版状の改良は単列ではなく複列に配置し、それぞれの注入孔の間隔を1.5m確保するようにします。

単列にした場合は浸透状況により改良が及ばない部分が生じ、湧水などで土砂が流出し地盤の崩壊などが懸念されるため、複列とすることでそれぞれの注入孔を互助し崩壊を防止します。

2)適当ではありません

注入孔は間隔を均等に配置しなければならず、各注入孔においては注入範囲が重なるように配置される事が重要とされています。

配置間隔は標準として複列配置で1.0mとされていますが、面積が帯状の場合などは注入孔の本数が予定よりも少なくなる事もあり、その場合は施工条件により正方形配列やカーブ部の内周側の間隔を短くするなど、改良範囲の面積における本数を重視するようにします。

3)適当です

原則として注入管は均等に配置し垂直に設置しますが、地下埋設物や周辺構造物などによっては斜めや水平方向から注入管を設置する場合もあります。

斜め注入の場合は未改良部分が発生しやすくなるので、施工前には配置計画を図面化して注入孔番号や削孔深度、地下埋設物などの障害物、打ち方の表記などを明確に取り決めます。

4)適当です

薬液注入では注入管の設置方法は垂直、斜め、水平などがあり、360度どの方向へも施工が可能な利点があります。それぞれ地盤の土質や周辺構造物、地下の埋設物の有無などにより施工方法を決定し、いずれも均等に薬液を浸透させるように配慮します。

水平注入の場合は注入を改良断面の上部から行うようにして、斜め注入の場合は配置計画の時点から角度を決めておきます。

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03


各注入孔における注入材の浸透範囲が重なるように配置することで、全面に確実に注入することできます。
2〇
注入孔の配置は、各孔の離隔距離により決定します。平面積あたりの場合注入不足、過剰注入が起こる可能性があります。

各現場により、施工条件が異なるので施工計画検討時に適当な施工計画を作成することが必要になります。

地表面・縦穴・トンネルによって注入管の設置形態は異なります。

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