2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問106

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」に定める公共用水域への排出水等の処理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 工事排水の海域への排水基準の検査項目には、過マンガン酸カリウム(KMnO4)消費量の測定項目がある。
  • 工事排水の河川への排水基準の検査項目には、生物化学的酸素要求量(BOD)の測定項目がある。
  • 工事排水の湖沼への排水基準の検査項目には、化学的酸素要求量(COD)の測定項目がある。
  • 工事排水の下水道への排水基準の検査項目には、水素イオン濃度(pH)の測定項目がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当ではありません

「水質汚濁防止法」第三条第一項に基づく「排水基準を定める総理府令」第一条で定められる一般基準では別表第二に示される項目について測定し許容限度を超えないようにとされています。

この排水基準の項目の中には過マンガン酸カリウムは含まれておらず、過マンガン酸カリウムは工事後の地下水等の水質基準を監視する目的で検査されます。

2)適当です

薬液の種類が水ガラス系の場合はその成分に有機物を含む場合は生物化学的酸素要求量を測定する項目が存在します。この項目は海域及び湖沼以外の公共用水域に限って適応されるので、河川も検査の対象となります。

許容範囲は1ℓにつき160mgまでとされ、1日の平均は120mgまでとなります。

3)適当です

薬液の種類が水ガラス系の場合はその成分に有機物を含む場合は、生物化学的酸素要求量と同様に科学的酸素要求量を測定する項目が存在します。この項目は海域及び湖沼の公共用水域に限って適応されます。

許容範囲も物化学的酸素要求量と同様1ℓにつき160mgまでとされ、1日の平均は120mgまでとなります。

4)適当です

薬液の種類が水ガラス系の場合は水素イオン濃度(水素指数PH)を測定する項目が存在します。この項目は海域や河川などほとんどの水域で適用となります。

過愛器に排出される場合はPHが5.0以上9.0以下であること、それ以外の公共用水域に排出されるものはPHが5.8以上8.6以下とされています。

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02

1.→ 適当ではありません。工事排水の海域への排水基準の検査項目には、過マンガン酸カリウム(KMnO4)消費量の測定項目はありません。過マンガン酸カリウム(KMnO4)消費量の測定項目があるのは地下水などの排水基準の検査項目です。

2.→ 適当です。工事排水の河川への排水基準の検査項目には、生物化学的酸素要求量(BOD)の測定項目があります。

3.→ 適当です。工事排水の湖沼への排水基準の検査項目には、化学的酸素要求量(COD)の測定項目があります。

4.→ 適当です。工事排水の下水道への排水基準の検査項目には、水素イオン濃度(pH)の測定項目があります。

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03

1〇
過マンガン酸カリウムは地下水等への排水基準にはありますが、海域等の基準にはありません。

BODが高いと水中に腐敗性の有機物が多いことを示します。

CODの値が大きいほど水質汚濁が進んでいることを示します。

pHは、酸性・アルカリ性を示す指標です。

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