2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(前期)
土木 問3
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(前期) 土木 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
盛土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 盛土の締固めの目的は、土の構造物として必要な強度特性が得られるようにすることである。
- 盛土材料の含水比が施工含水比の範囲内にないときには、含水量の調節が必要となる。
- 盛土材料の敷均し厚さは、材料、締固め機械と施工法などの条件によって左右される。
- 盛土の締固めの効果や特性は、土の種類及び含水状態などにかかわらず一定である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1)適当です。
盛土の締固めの目的は、土の空気間隙を少なくして透水性を低下させることにより、水の浸入による崩壊の可能性を抑えて、最も安定した状態にすることです。
また、盛土法面の安定や荷重に対する支持力など盛土として必要な強度特性が得られるようにすることです。
2)適当です。
盛土材料は現場の環境により影響を受ける場合があるので、水分過不足分は調整する必要があります。
主な調整方法として、自然乾燥させたり、溝(トレンチ)を掘り地下水位を下げさせる、乾燥時は散水をする、寒冷時期はシートで表面を保護する、などがあります。
3)適当です。
盛土材料の敷き均しについては、厚さや材料によって規定されており、現場や材料の状態により施工方法を変える必要があります。
締固め厚さと敷均し厚さも路体・堤体の場合と路床の場合では違いますし、材料の土質により施工方法や使用する締固め機械、また施工方法は変化します。
4)適当ではありません。
盛土は土の種類によりその特性は大きく差があり、例えば火山灰質粘性土は自然状態での含水比が高く圧縮性も高いので沈下しやすい、砂礫土は圧縮性が低くせん断強度も高いなど、土により性質は大きく異なります。
また含水状態が低すぎても高すぎても締固め不良を起こしやすくなったりと施工性が低くなるので、土の種類や含水状態などにかかわらず一定であるというのは間違いです。
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02
1.〇
締固めの目的は以下の通りです。
2.〇
土は最適含水比付近で締め固めた時が最も安定性を発揮します。一般的に締固め時の含水比の範囲が規定されており、これを外れる場合は含水比調整が必要となります。
3.〇
設問の通り、盛土材料や締固め機械等により敷均し厚さが左右されます。一般的には試験盛土を行い、所定の強度の盛土を施工するための諸条件(敷均し厚さ、転圧回数等)を決定します。
4.✕
盛土の締固めの効果や特性は、盛土材の種類や含水状態により異なります。よって不適当です。
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03
締固めの目的は、土の密度を増加させ均一性を高め、必要な強度特性を確保することです。
2×
盛土材として求められる一般的な性質は
・トラフィカビリティが確保できること
・所定の締固めが行いやすいこと
・締固められた土のせん断力が強く、圧縮性が小さいこと
です。
3×
締固め機械や施工方法を決定する際は、現場試験を行う場合があります。
4〇
土の種類や含水比などによって盛土の締固め効果や特性が異なるため、適切な盛土材と機械、施工方法を決定します。
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