2級土木施工管理技術の過去問 令和元年度(後期) 土木 問59
この過去問の解説 (3件)
圧縮強度試験において、1回の試験結果は指定した呼び強度の85%以上が必要となり、
3回分の平均値が指定した呼び強度以上であることが必要になります。
よって、1回の試験結果は、24×0.85=20,4以上が必要になります。
1.正しいです。
上記解説通り、平均値が呼び強度24以上なので正しいです。
3.正しいです。
荷卸時点でのスランプの許容差は、8cm以上18cm以下の場合±2.5cmとなります
許容差内なので、正しいです。
4.正しいです。
普通コンクリートの荷卸時点での空気量は4.5%であり、許容量は±1.5%です。
許容量内なので、正しいです。
スランプ試験とは、上面の円直径10cm、下面の円直径20cm、高さ30cmの上下面が解放されている円柱状のスランプコーンと呼ばれる容器にコンクリートを3層になるように分けて注ぎ、突き棒で各層25回ずつ突いてからスランプコーンを引き上げた時のコンクリートが崩れた高低差を測定するものです。
コンクリートの圧縮強度試験または曲げ強度試験について、1回の試験結果は購入者が指定した呼び強度の値の85%以上である必要があります。
また、3回の試験結果についての平均値は購入者が指定した呼び強度以上である必要があります。
1)基準を満たします
3回の圧縮強度の平均値は、購入者が指定した呼び強度を上回っていることとされています。
今回の呼び強度は24N/mm²なので、25N/mm²は指定呼び強度を上回っているため、基準を満たしています。
2)基準を満たしません
1回の試験結果については購入者が指定する呼び強度の85%以上である必要があります。
指定呼び強度は24N/mm²であり、この数値の85%は
24N/mm²×85%=20.4N/mm²
となり、19N/mm²だと基準を満たすことはできません。
よってこの設問は間違いです。
3)基準を満たします
スランプ試験について、購入者が指定したスランプに対する許容値は12cmです。
規定されているスランプの許容差はスランプの値に対して
スランプ2.5cm→許容差±1cm
スランプ5および6.5cm→±1.5cm
スランプ8cm以上18cm→±2.5cm
スランプ21cm→±1.5cm
と定められています。
12cm対する許容差は±2.5cmであるため、許容差は9.5cmから14.5cmとなります。
よって10.0cmはこの許容差範囲内であるため、基準を満たします。
4)基準を満たします
空気量の許容差はすべて±1.5であり、空気量はコンクリートの種類により違います。
普通コンクリート→空気量4.5%
軽量コンクリート→空気量5.5%
舗装コンクリート→空気量4.5%
高強度コンクリート→空気量4.5%
以上のように定められ、今回の指定空気量は4.5%であるので普通コンクリート、舗装コンクリート、高強度コンクリートの場合は3.0%から6.0%の間、軽量コンクリートの場合は4.0%から7.0%の間が許容の値とされます。
よって4.5%は全てのコンクリートの許容範囲内であるため、この数値は基準を満たします。
空気量試験の結果は、普通コンクリートの場合4.5%±1.5%なので3.0%は判定基準を満たしています。
呼び強度24なので25N /mm2は基準を満たしています。
1回の圧縮強度試験の許容範囲は、設計強度の85%以上となるので19N/mm2は基準を満たしていません。
スランプ試験の許容範囲は8~18㎝は±2.5㎝なので、10.0㎝は基準を満たしています。
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