2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問72
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 鋼構造物塗装 問72 (訂正依頼・報告はこちら)
上塗り塗料に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 上塗り塗料に用いるふっ素樹脂塗料は、ふっ素樹脂、顔料、硬化剤及び溶剤を主な原料とした一液一粉末形塗料で、特に耐候性に優れている。
- 上塗り塗料の主たる機能は、着色や光沢など所要の外観が得られることと、酸素や水が塗膜内に浸透するのを抑制することである。
- 上塗り塗膜は、環境によっては酸性雨及び火山性ガスの酸性やコンクリートなどのアルカリ性に耐える耐水性や耐候性も必要である。
- 上塗り塗膜は、水、酸素、紫外線などに直接さらされることから、耐薬品性に優れている必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
上塗り塗料のふっ素樹脂塗料は、2液形であり、
スプレーで吹き付けることが可能です。
よって1は不適切です。
2は適切です。
上塗りすることにより、中塗りで生じた色ムラや気泡を覆い隠したり、
雨風や汚れから外壁を守ることができます。
また、紫外線などの劣化因子の侵入を防ぐことができます
上塗りすることで、太陽光や紫外線、雨水、酸素による酸化反応、温度変化等による
変形・変色・劣化といった変質を起こしにくくしています。
コンクリートは「耐薬品性」が必要ですので、
3は不適切です。
水、酸素、紫外線を防ぐ機能については「耐候性」になります。
よって4は不適切です。
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02
1)適当ではありません
ふっ素樹脂塗料はふっ素樹脂、顔料、硬化剤、溶剤を主な原料とした主剤と硬化剤ならなる二液形塗料です。
耐水性、耐薬品性、耐熱性などの機能を保持し塗膜の硬度も高く、特に耐候性に優れているので塗膜の色や光沢、美しさを長期に渡り保持することが期待できます。
2)適当です
上塗り塗料の主たる機能は、着色や光沢など所要する外観が得られ、また水や酸素が塗膜内に浸透するのを抑制できることです。
上塗り塗料は水や紫外線など鋼材を劣化させる要因にさらされるため耐水性や耐候性が高いことが求められ、また美観も兼ねるために着色顔料とともにち密な塗膜を形成できる樹脂が使用されています。
3)適当ではありません
上塗り塗料における耐水性や耐候性は水や酸素、紫外線に耐えられる機能で、これに対し耐薬品性は酸性雨や火山性ガスの酸性及びコンクリート等のアルカリ性に耐えうる機能です。
また鋼材や下塗り塗料が透けて見えないよう隠ぺい力も保持する必要があり、上塗り塗料に必要な機能は環境や外気に耐えつつ腐食因子の侵入を抑え、美観を保持する目的で使用されます。
4)適当ではありません
上塗り塗料は水や酸素、紫外線などの外部環境にさらされるため、耐水性や耐候性に優れている必要があります。また塗膜の色や光沢は着色顔料と樹脂の性能に支配されるので、耐候性とともに顔料の性質についても検討して美観を長期に保つようにします。
立地によっては酸性雨や排気ガス、火山性ガスなどにもさらされる可能性もあるため、その場合は耐薬品性も必要になります。
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03
上塗り塗料のふっ素樹脂塗料は、特に耐候性が優れているので塗膜の色や光沢を長期的に保持することができます。
2〇
上塗りすることにより、紫外線などの劣化因子の侵入を防ぐことができます
3×
耐候性とは、屋外で,日光,風雨,露霜,寒暖,乾湿などの自然の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質のことです。上塗りのふっ素樹脂塗料は耐候性が優れているため、多くの場所で採用されています。
4×
上塗り塗料は、水、酸素、紫外線などに直接さらされているため、耐水性や耐候性に優れるとともに、酸性雨及びコンクリートのアルカリ性に耐える耐薬品性も必要です
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