2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問77

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 鋼構造物塗装 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 鋼橋の塗膜は、桁端部、連結部、下フランジ下面など特定の部位の塗膜が他の部位に比べて劣化が著しくなる傾向があるので、全面塗替え時期を延ばすため適切な維持管理を行う。
  • 鋼橋の塗装のうち、一般部の塗膜が健全でも特定の部位の劣化が著しい場合は、経済性を考慮して、点検車や簡易な移動足場を用いた部分塗替えの検討を行う。
  • 鋼橋の支承本体やケーブル定着部など橋にとって構造的に重要な部材や部位にさびが生じた場合は、その時点で鋼橋全体の全面塗替えを行う。
  • 鋼橋の連結部は、長期間にわたり塗膜の防せい性能を維持するため、塗膜厚が不均一になりやすいボルト頭や施工時に生じた塗膜の損傷や欠陥などの局部的な補修塗装を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1は適切です。
維持管理では、塗膜の劣化しやすい部分を重点的に検査し、
必要があれば補修します。

2は適切です。
全体を作業する場合は足場を組んだほうが便利ですが、
一部分の補修であれば普通、高所作業車などを使用します。

鋼橋の全面塗替えは、錆の程度を確認して検討します。
軽度であれば一部分のみの塗替えとするので、
すぐに全面塗替えを行うことはありません。
よって3は不適切です。

4は適切です。
現場連結部は特に塗料が付きにくいので、
長期耐久性に必要な膜厚確保のために、補修塗装を行います。

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02

1)適当です

鋼橋の塗替えは劣化部を早急に補修することが理想的ですが作業準備や効率、コストなどの面で難しくなるため、まずは桁端部や連結部、下フランジ下面などの劣化が著しくなる特定部位を適切に維持管理します。

それにより橋全体の健全性を平準化して全面塗替えを行うべき時期を延長することができます。

2)適当です

鋼橋では継手部や施工不良部など特定部位に限り早期にさびが発生する場合が多く、特に箱桁や橋脚などの閉断面部材の内面部分は景観上の配慮が必要ではありません。

よってこれらの箇所は経済的合理的観点から、定期点検を行いさびが発生した箇所に対し部分塗替えを施した方が良いという考えのもと、移動式の足場などを用いた部分塗り替えを検討します。

3)適当ではありません

鋼橋の支承本体やケーブル定着部など、橋にとって構造的に重要な部分はさびが生じた時点で随時塗替えを行うことが望ましいとされています。

この際には劣化の傾向や将来の維持管理費用について検討し、必要に応じより耐久性のある塗装系へ変更することも良しとされています。

4)適当です

鋼橋、特に重防食塗装系を適用した橋は劣化が早期に進む部位を局部的に補修することにより、全面塗替えを行わずとも長い期間塗膜の防せい性能を維持することが可能となります。

劣化が早期に現れる主な部位は塗膜厚が不均一になりやすい連結部のボルト頭、部材の運搬や架設過程で損傷した塗膜、当て傷による塗膜欠陥の生じた部材角部の点さびなどです。

参考になった数1

03


塗膜の劣化しやすい部分を重点的に検査し必要があれば補修します。

全体を作業する場合は足場が便利ですが、一部分の補修であれば高所作業車などを使用します。
3〇
鋼橋の全面塗替えは、錆の程度を確認して検討します。軽度であれば一部分のみの塗替えとなります

現場連結部は、塗料が付きにくいので塗装作業の不十分さを補うとともに長期耐久性に必要な膜厚確保を行います

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