2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問80

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です

重防食塗装における工程管理は構造物の塗膜を基準に満ちるような良好な状態にするだけでなく、作業を可能な限り早く効率的に、より安全に施工するために計画します。

工事着手前には現地や構造物などの状況を調査し、必要な諸手続きや材料塗料及び作業員の手配、工具の準備に塗り重ね間隔の確認などの管理項目は経済的に高品質な塗膜を得るために必要なものとなります。

2)適当ではありません

ブラスト処理された鋼材表面は細かい砂や金属片などの研削材が食い込んでいる場合があるので、圧縮空気やワイヤーブラシを併用してそれらを除去し清掃します。

また、ブラスト後の鋼材表面に塗装する前に赤さびが発生した場合は再度ブラスト処理する必要があります。

清掃に水を使用すると腐食因子を発生させてしまう可能性があるため、この設問は間違いです。

3)適当です

鋼材や部材を海上輸送や沿岸部を長距離移動したり海岸地域に保管してあった場合、塩分が付着している場合があります。

塩分が付着していると塗膜の層間付着性が低下するため、

付着塩分量を測定し、NaClが50mg/m²以上の場合は水洗いをする必要があります。

4)適当です

施工記録は塗装作業が計画通りに、また良好な状態で実施されていることを確認し、また工事後の塗膜に変状が発生した場合の原因調査や対策を検討するために必要となる情報であるため、適切に忠実に記録する必要があります。

主な記録項目は、使用材料、塗料の調合、気象状態、素地調整、塗付作業、塗り重ね間隔です。

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02

正解は2です。

1は適切です。
重防食塗装とは、橋梁・高速道路・送電鉄塔などの構造物において、
風や雨、雪など厳しい環境から防食対策する塗装のことです。
総合膜厚は200μm以上になります。

ブラスト処理すると、研削材が残ります。
その処理には、集塵機や送風機を使用します。
措置後にすぐ下塗りを始めるため、
水は絶対に使用しません。
よって2は不適切です。

3は適切です。
塗装部に塩分が付着したまま塗装を行うと、
塩分の吸水性のため外部より水分を必要以上に取り込み、
ふくれ・はくり・さびなどの致命的な劣化に繋がります。

4は適切です。
施工記録をまとめることで、
後から見えなくなる基礎の内部も確認することができます。

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03


重防食塗装とは、腐食や錆を防ぐ塗装のことで、多くの構造物に使われています。
2〇
ブラスト処理すると、研削材が残りそのまま塗装することができません。その際は集塵機や送風機によって取り除きます。水、ワイヤーでは取り除くことはできません。

塗装部に塩分が付着したまま、塗装を行っても防錆効果はありません。

品質を保つために、異常があった場合には原因究明とその対策が必要になります

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