2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問81

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 鋼構造物塗装 問81 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋の塗装における足場の安全管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • つり足場の組立て、解体、変更の作業では、足場の組立て等作業主任者を選任して行わなければならない。
  • 防護用張出し足場(朝顔)は、足場上からの作業員や工具類の落下の防止及び塗料飛散防止用シートを取り付けるために設置する。
  • ゴンドラ足場は、構造上風による影響を受けにくいが、現地の状況を考慮した作業計画を立案する。
  • シート防護を取り付けた足場は、地形や橋の構造によっては強風時に足場に大きな風圧がかかる危険性があるので、風の影響には十分注意しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1は適切です。
つり足場とは、上から作業員を吊り下げるタイプの足場のことです。
橋梁工事など、足場を組み立てることができない
高所作業において使用されます。

2は適切です。
防護用張出し足場(朝顔)とは、道路などに面した工場現場で
足場からはみ出した状態で設置される防護棚のことです。
上向きに傾斜しているのが、朝顔の花に似ていることから、
「朝顔」と呼ばれます。

ゴンドラ足場は、屋上からワイヤで吊り下げた足場を、
電動で昇降させて作業を行うものです。
これは構造上風による影響を受けやすいため、
強風時は作業してはいけません。
よって3は不適切です。

4は適切です。
シート防護は足場や朝顔にシートを張る設備のことです。
シートを張ることで、第三者への塗料の飛散や
モルタルの流出を防止することができます。

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02

1)適当です

鋼橋塗装の足場はつり足場が多く採用され、ゴンドラつり足場以外のもので張出し足場または高さが5m以上の足場の組み立てや解体、変更などの作業を行う場合は「足場の組立て等作業主任者」を選任する必要があります。

事業者は足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した者を作業主任者として選任し、その者に指揮をさせて作業を行わせます。

2)適当です

防護用張出し足場は足場から作業員や工具などが落下しても下の通行人や車両などに危害が及ばないように、また塗料飛散防止用シートを取り付けるために設置されます。

上向きに構造物の外側に傾斜させ張り出した足場の形が朝顔の花のように大きく開いているように見えるため別名朝顔と呼ばれており、構造は吊り足場とほぼ同様です。

3)適当ではありません

ゴンドラ足場は作業かごと昇降装置とで構成され、鋼橋の両側からワイヤーロープにて吊るし、手動または電動で上下させて調整する足場です。

高所の垂直材や斜材、吊り材などの塗装に採用されますが、ロープで吊るされているので構造上風の影響を受けやすく強風時は作業員が危険にさらされる可能性が高いため、作業計画では気象条件と現地の条件を考慮し安全を第一とした立案が求められます。

4)適当です

素地調整で発生するさび粉やダストは周囲に飛散する恐れがあるのでシートなどで防護設備を施し、シートに受け止められ落下したダストなどは迅速に回収します。

シート保護が必要な環境は道路や河川、水路などの上部や建造物が密接している場合などで、地形や構造物の配置によっては強風にさらされ足場崩壊の可能性があるので風の影響には十分注意します。

参考になった数3

03


作業主任者はつり足場のほかにボイラーやコンクリートの解体なども選任が必要です。

上部からの落下物は重大事故につながりやすいので注意が必要です。
3〇
ゴンドラ足場は、構造上風による影響を受けやすく、強風時は危険が伴うので作業してはいけません。

強風時はシートを畳むなどの対策をしなければなりません。

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