2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問82

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当ではありません

塗料やうすめ液であるシンナーは発火ではなく引火の危険を有しており、またこれらが揮発して発生したガスも人体には有害であるため、保管や取り扱いには十分注意する必要があります。

保管する数量や貯蔵量は各塗料により細かく分類されており、関連の法令を遵守し担当者以外の者は取り扱わないように注意します。

2)適当です

塗料は缶内に密封されているので品質変化は生じにくいようになっていますが、保管期間が長期にわたる場合は品質変化の可能性が高くなります。

その場合は抜き取り検査を実施し品質を確認して、正常な場合は使用が可能となります。使用期間はジンクリッチペイントは6ヶ月、その他の塗料は12ヶ月を超えた場合が抜き取り試験の対象となります。

3)適当です

塗料はそれぞれ標準使用量が示されており、その数値は塗装作業に伴うロス分や良好な塗付け作業下での塗膜厚さのばらつきも計算されており、平均厚膜及び最小厚膜(標準厚膜)が得られるように定められています。

例として変性エポキシ樹脂塗料下塗りの標準使用量はローラー塗りの場合は200g/m²、エアレススプレーの場合は240g/m²となっています。

4)適当です

塗料の必要量は、塗装系で指示される標準使用量と塗装面積の積として与えられます。各塗料に表示されてある標準使用量は標準厚膜が得られる条件で定められているので、これと施工対象構造物の面積とで必要な缶数を割り出し、必要量以上の搬入量(充缶数)を作業開始前に用意するようにします。

また塗料缶は一列屏風並べかパレット積をして一目で残量を確認できるように、作業終了時には空缶数から使用量を常時確認するようにします。

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02

1〇
有機溶剤系塗料の気化ガスも発火の危険性があるので火気は厳禁です。ガスがたまらないような風通しのいい場所で保管する必要があります。

基本的には使用期間を超えた塗料は使用しませんが、止むおえない場合にのみ品質を確認して使用します。

塗装はどうしても厚い部分と薄い部分があるので、全ての箇所で標準膜厚を確保できるように施工します。

作業開始前と作業終了後の空き缶数で使用量を求めます

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03

正解は1です。

有機溶剤系塗料では、塗料自身が発火することはないが、
その気化ガスに発火の危険性があるので、火気は厳禁です。
ガスがたまらないように、風通しのいい場所で保管します。
よって1は不適切です。

2は適切です。
一度開封した塗料は、その時に使い切るのが良いです。
未開封であっても、長期保管していた場合は、
塗料の質が格段に悪くなっているため、
使用しない方が良いでしょう。

3は適切です。
標準使用量とは、1平米での規定塗布量のことです。
凹凸の多い塗装面や錆止め塗料などは
規定よりも多い塗布量が必要になります。

4は適切です。
作業開始前の缶数と作業終了後の空き缶数から使用量を求めます。

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