2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問83

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 鋼構造物塗装 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

塗料品質の確認に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 色分れは、防せい顔料が表面に浮くように分離している状態である。
  • 固化(ゲル化)は、塗料が流動性を失ってぼてぼてした状態やこんにゃく状に固まっている状態である。
  • 皮張りは、塗料の表層が乾燥膜となり皮が張った状態である。
  • 塗料は、製造後長期間経過すると密封した缶内でも品質に変化が生じることがあるので、開缶時に塗料の変状の有無を確認する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当ではありません

塗料の色分かれは、着色顔料が塗料表面に浮くように分離している状態で、塗料の中の異なる粒子の運動速度が違うために発生します。

この場合はかくはん機などで十分かくはんすることにより解消はしますが、1~2時間後に再分離などが発生することもあるので、かくはん後は試し塗りなどをして使用の可否を決定します。

2)適当です

塗料の固化(ゲル化)は、塗料が流動性を失いぼてぼてと所々固まっている状態やこんにゃくのように固まっている状態です。長期保存や高温下での保管により容器缶内で溶剤が蒸発し粘度が上昇するために起こります。

固化した塗料は再生が不可能なので、使用せず破棄などの処分となります。

3)適当です

塗料の皮張りは、塗料の表層が乾燥膜となり不溶性の皮が張る状態です。高温下での貯蔵や蓋が解放されていたなどの原因で、塗料表層が空気中の酸素と結合し発生します。

表層のみの皮張りの場合は、皮を丁寧に取り除き金網でろ過すると使用可能になります。

4)適当です

塗料は製造後長期に渡って保管すると、密封した缶内でも固化や色分かれ、皮張りなど品質に変化が生じる場合があり、それを知らずに使用すると塗膜不良が発生する危険もあります。

そのため塗装開始前には使用する塗料の品質を確認し、安全と認められたものを使用するようにします。

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02

正解は1です。

色分れとは、色が分離し、不均一な塗色となる状態のことです。
よって1は不適切です。
混合撹拌が不十分な場合や湿度が高い場合などに塗装すると発生します。

2は適切です。
ゲル化とは、一般的に塗料が
液状から固状又は準固状になることを言います。

3は適切です。
皮張りとは塗料表層面に不溶性の膜ができる状態のことを指します。

4は適切です。
使用期間の過ぎた塗料は変化が生じている可能性が高く、
特に注意が必要です。

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03

1〇
色分れとは、色が分離し、不均一な塗色となる状態のことです。

ゲル化とは塗料が液状から固状又は準固状になることです。

皮張りとは塗料表層面に不溶性の膜ができる状態のことです

使用期間の過ぎた塗料は特に注意が必要です。

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