2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問89

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

標準貫入試験によって得られる N 値から直接推定できる事項として適当でないものは、次のうちどれか。
  • 粘土地盤のコンシステンシー
  • 砂地盤の相対密度
  • 粘土地盤の間隙比
  • 砂地盤の弾性係数

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この過去問の解説 (3件)

01


コンステンシ―とは、粘性のある物質に対して力が加わった時の変形や流動に対する抵抗性のことです。

相対密度とは、標準にとった物質の密度に対する対象の物質の密度の比のことです。
3〇
粘土地盤の間隙比は現地検査である標準貫入試験では推定できません。

弾性体の比例限度内では応力とひずみは比例し,その間の比例定数は物質特有の値を取ります。この値を弾性係数と言います

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02

正解は3です。

1は適切です。
コンステンシ―とは、物体の硬さ、軟らかさ、脆さ、流動性などの総称です。

2は適切です。
相対密度とは、標準にとった物質の密度に対する
対象の物質の密度の比のことです。

3は不適切です。
粘土地盤の間隙比は、現地検査である標準貫入試験では推定できません。
含水比試験を利用して、求めることが可能です。

4は適切です。
弾性係数とは、弾性変形における応力とひずみの間の比例定数です。
この値は物質特有です。

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03

1)適当です

標準貫入試験で得られたN値より、粘性土地盤のコンシステンシーが推定できます。

N値が小さいほど土は柔らかく強度が低いとされ、逆にN値が大きいほど固く強度が高いとされています。

またコンシステンシーからは液性限界や塑性限界、収縮限界の含水比境界が判明し、これらに自然含水比も用いたコンシステンシー指数を定義することで、粘性土の流動性の対し抵抗性や力学的安定性を推定することが可能となります。

2)適当です

標準貫入試験で得られたN値より、砂質土地盤の締まり具合の程度を示す相対密度が推定できます。

N値が小さいほど相対密度は緩いとされ、N値が大きいほど密であるとされ、またN値により内部摩擦角や粘着力も公式にて求めることができます。相対密度により、砂質土地盤の液状化発生の可能性の有無を知ることができます。

3)適当ではありません

粘性土の間隙比は土粒子の密度試験から求められ、間隙の体積を土粒子の体積で割ることにより判明します。

間隙比が小さいほど土は締固めに適しているとされ、盛土や掘削などの作業を進める上で必要になります。

標準貫入試験で得られるN値により推測できるのは、土の硬軟や締まり具合の判定、コンシステンシーなどです。

4)適当です

標準貫入試験で得られたN値より、砂質土地盤の弾性係数を推測ことができます。孔内水平載荷試験の結果が得られていればそちらを優先しますが、試験を行う予算が用意できない場合はN値より推定します。

弾性係数は砂質土地盤の沈下量を予測するために有効ですが、粘性土地盤の弾性係数は応力に依存せずほぼ一定なので弾性係数を計算しても無意味です。

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