2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問98
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入における注入方式に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 上昇式(ステップアップ)注入方式と下降式(ステップダウン)注入方式の併用方式は、両者の長所を活かす方法である。
- 下降式(ステップダウン)注入方式は、上部の改良ゾーンが下で行う注入のカバーロック層となり、注入材の上部への逸脱を妨げる。
- 上昇式(ステップアップ)注入方式は、改良範囲の最上部から下部に向かって、順次ステップ注入する方法で作業が簡単である。
- 上昇式(ステップアップ)注入方式は、注入を開始したら完了まで水を使わない利点はあるが、注入材が層境などに集中しやすいので注意する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1は適当です。
上昇式には注入を開始したら完了まで水を使わずに
作業することができ、
下降式ではグラウトが対象地盤から逃げず、
よりよい品質が維持できます。
併用することで、施工条件に応じて適切な方法を
使用できます。
2は適当です。
下降式注入法はグラウトが対象地盤から
逃げずに注入できるため、良好な地盤改良が可能です。
上昇式(ステップアップ)注入方式では、
改良範囲の最下部から上部へ移動しながら作業を行うため、
作業が複雑化しやすいという欠点があります。
よって3は不適当です。
4は適当です。
上昇式(ステップアップ)注入方式において、
注入材が層境へ集中しにくい点は、
利点になる場合もあります。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
02
1)適当です
薬液注入において上昇式(ステップアップ)方式は、注入管の吐出口から流す時に薬液と硬化剤を混合するので瞬結のものを使用することが可能です。そのため短い時間での施工が可能となります。
一方下降式(ステップダウン)注入方式は、ゲルタイムが比較的長い注入材が必要となりますが、上部から下方に向かって注入するので確実な注入効果が期待でき、双方を併用することでお互いの欠点を補うことができます。
2)適当です
下降式(ステップダウン)注入方法は、削孔しつつ注入ポイントに到達したら注入材と硬化剤を混合した薬液をステップごとに注入し、削孔と注入を繰り返しながら地中深く掘り進んでいく方法です。水平注入施工において改良範囲の上部から下部へと注入を進めることが順序として合理的であるとされています。
注入材の上部での上噴を抑えるカバーロック層が形成されるので、高い注入効果を期待できます。
3)適当ではありません
上昇式(ステップアップ)注入方式は主に二重管ストレーナ工法で採用される方式です。
削孔後に削孔を区切りステップを設定し、最深部より吐出口で混合した瞬結式の薬液を注入して注入パイプを次ステップのラインまで引き上げ、注入と引き上げを繰り返して施工していきます。
最上部からの注入はステップが刻めないため、この設問は間違いです。
4)適当です
下降式(ステップダウン)注入方法は削孔しながらステップごとに薬液を注入するのを交互に行うため、水を使用するので注入材に水が混合し成分が希釈される可能性があります。
それに対しは上昇式(ステップアップ)注入方式は削孔を完了させてから削孔底部より薬液注入を開始するので、水を使用せず注入材も吐出口で混合するため瞬結式を使用できます。しかしステップごとに注入し上昇するため注入効果の確認が難しく、注入材が層境に集中するなどの懸念があります。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
注入方式は現場にあった工法を検討する必要があります。
2×
下降式注入法はグラウトが逃げずに注入できるので良好な地盤改良が可能です。
3〇
ステップアップ(上昇式)注入では、改良範囲の最下部から上部へ移動しながら作業を行うため、作業が複雑化しやすいです
4×
ステップアップ注入の注入材が層境へ集中しにくい点は、利点にもなります
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問97)へ
令和元年度(後期)問題一覧
次の問題(問99)へ