2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問99
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入工法の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 薬液の配合は、ゲル化時間との関係が強く、かつゲル化時間は温度などによって変化するため、配合にあたっては十分な配慮が必要である。
- 計量混合方法を含めた配合管理にあたっては、注入プラントに配合表、材料投入順序や材料の取扱い上のチェックシートを用意し、管理しなければならない。
- ゲル化時間の調整は、注入材の種類による多少の違いはあるが、硬化剤、促進剤などの量の調整で行い、硬化剤を増量した場合は、ゲル化時間を短縮できる。
- 注入材料の比重の測定については、材料入荷時に実施し、一般に濃度測定も兼ねており、配合混練時には実施しなくても品質は確認できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1は適当です。
薬液は他にも硬化剤の種類や使用量を変化させることでも、
反応や硬化の時間が変化します。
2は適当です。
品質管理項目となっていますので、
しっかり管理する必要があります。
3は適当です。
対象となる土質によって、
ゲル化時間を調整する必要があります。
比重試験は配合時に設計通りの配合を行っているかを
確認する、非常に重要な試験です。
設計通り配合で施工することで、品質が確保されます。
配合混練時には必須ですので、
4は不適当です。
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02
1)適当です
ゲル化時間(ゲルタイム)は薬液の配合の割合や混合方法により変動し、また水温や水質によっても左右されるので注入方法や地盤の土質に対応するためにも配慮が必要です。
適切な配合のためにゲル化時間を作業開始前、午前、午後と1日に3回以上測定し、安定しているかを確認します。
2)適当です
注入プラントで適正に配合された注入材料は注入ポンプによって孔内の注入位置まで送り、注入管により地盤内に注入します。
作業にあたっては、注入プラントでの管理すべき項目を記録します。管理項目はゲルタイム、配合、注入速度及び圧力、流入量です。
3)適当です
水温や水質も一因となりますが、特に注入材における硬化剤や助剤は1バッチごとに量を増減することでゲル化時間に大きな影響が出ます。
施工場所の地盤の性質や施工状況、注入工法により必要に応じて硬化時などの適正な配合をして、適切なゲル化時間を決定、注入します。
4)適当ではありません
注入材料はまず搬入時に数量を確認し、施工中は1日の使用量と残量を、施工完了時は全体の使用量と残量を確認し、使用量と残量が合致しているかを常にチェックします。
注入材は入荷以降、配合時なども比重を確認する必要があります。最低でも1日に2回、比重とPHを計測して品質が変化していないか確認します。
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03
施工計画書には注入方法の詳細(現場配合・使用機械・単位吐出量・注入順序)を記載します。
2×
品質管理項目となっています。
3×
対象となる土質によって、ゲル化時間を調整する必要があります。
4〇
比重試験は配合時に確実に設計通りの配合を行っているかを確認するための重要な試験となります。設計通り配合で施工することで品質の確保につながります
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