2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問100

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問100 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工事において、ダブルパッカー工法が二重管ストレーナー工法に比べて優位な工法となる選定の目安として適当でないものは、次のうちどれか。
  • ロータリー式ボーリングマシンによる削孔が必要な場合。
  • 大規模開削の底盤改良の場合。
  • 重要構造物の近接施工(軌道下、道路下、建設物直近など)の場合。
  • 高い遮水性が要求される場合。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

ダブルパッカー工法の利点は、
砂質土や粘性土などさまざまな土質に対応している点や、
低圧で吐出できるため近接構造物があっても施工できる点、
ロータリーパーカッション式の削孔が可能な点などが
あげられます。
この中で、二重管ストレーナー工法より優れているのは、
ロータリーパーカッション式の削孔が可能な点です。
よって1になります。

2~4の選択肢については、利点ではあるものの
優位な点ではありません。

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02

1)適当ではありません

ダブルパッカー工法は地盤に砂や砂礫、玉石が多く見られる砂質土地盤でパーカッション削孔により薬液注入を進める工法です。

ロータリー式ボーリングマシンによる削孔は二重管ストレーナー工法での注入作業が優位なので、この選択肢は間違いです。

2)適当です

ダブルパッカー工法は、注入外管を設置するケーシング削孔の後にパッカを取り付けた内管を挿入して貫通孔を通じ地盤に薬液を注入する工法です。所定の深度ごとに複数の貫通孔へ注入することにより、深度方向への広範囲での地盤改良が可能となります。

二重管ストレーナー工法は削孔後ケーシングせずに直接注入材と硬化剤を浸透させるので、狭小な範囲での地盤改良では優位となります。

3)適当です

ダブルパッカー工法は削孔時にケーシングをするため、薬液注入中の地盤の崩壊や変位を未然に防止します。また長いゲル化時間の注入材による少量ずつ、低圧力での注入が可能なため、近隣に橋脚を持つ高架橋や軌道などが存在している場合でも、地盤崩壊などによるそれら構造物への影響の可能性を低く保つことができます。

4)適当です

ダブルパッカー工法は削孔後に一次注入として懸濁型の注入材を使用し、二次注入では緩結型または長結型の溶液型注入材を使用します。これにより長い時間をかけて地盤内の細かい間隙にも注入材を浸透させ、またケーシングを利用することで注入材の漏洩を防止することにより、確実に地盤改良を行えます。

さらに25mより深い部分まで削孔することにより、深部まで注入し地盤改良が可能となります。

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03

正解は1
ダブルパッカー工法の利点は、砂質土や粘性土などさまざまな土質に対応している点や、低圧で吐出できるため近接構造物があっても施工できる点、削孔機をロータリーパーカッション式を採用している点などがありますこの中で、二重管ストレーナー工法より優れているのは削孔機の選定です

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