2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問27
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄道の「軌道の用語」と「説明」に関する次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
- カント量 ―― 車両が曲線を通過するときに、遠心力により外方に転倒するのを防止するために外側のレールを高くする量
- 緩和曲線 ―― 鉄道車両の走行を円滑にするために直線と円曲線、又は二つの曲線の間に設けられる特殊な線形のこと
- バラスト ―― まくらぎと路盤の間に用いられる砂利、砕石などの粒状体のこと
- スラック ―― 曲線上の車輪の通過をスムーズにするために、レール頭部を切削する量
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この過去問の解説 (3件)
01
カントを設けることで、安定して曲線を通過出来るようになるだけでなく、乗り心地も向上します。
2)適当です。
急カーブとならないように設けられるもので、メインの曲線に向けて徐々にカーブの半径を短く、カントとスラックは大きくなってゆきます。
3)適当です。
レールやまくらぎの支持、荷重の分散、振動・音の吸収などの役割があります。
4)適当ではありません。
スラックとは、曲線上の車輪の通過をスムーズにするために、曲線部分のレール幅を拡大することです。外側のレールは固定したまま、内側のレールをわずかに内側にずらします。
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02
1)適当です
カントとは片勾配のことです。自動車や電車がカーブを走行する際、遠心力により車両がカーブの外側に押し出され脱線の危険が高まります。
そこでカーブ部分に鉄道や道路を敷設する場合、外側を内側よりも少々高くカント(勾配)を付けることにより、脱線の危険を抑えます。
我が国の鉄道の一般的な軌道では、軌間が1067mmの場合は最大カント量は105mmとされています。
2)適当です
緩和曲線とは、鉄道が直線から曲線へ変わる際に車両に衝撃が伝わらないように設定する曲線のことです。
直線路と曲線路の間に曲線を設定し組み込み、乗客への安全と車両の脱線防止などを確保します。鉄道ではクロソイド曲線や3次曲線などが多く使われます。
3)適当です
バラストとは、線路盤の道床の上と枕木の下に敷設砂利や砕石のことです。
軌道は通過する電車量の重量や振動により道床や地盤にひび割れや沈下などの影響が発生しやすくなります。バラストを敷くことによってレールから枕木へ伝わった荷重を分散させ、さらに車両の振動も抑えられるので乗り心地が向上します。
花崗岩やけい岩、安山岩など、15~70mm程度のものを使用します。
4)適当ではありません
スラックとは、内軌レールを正規の軌間よりも拡大することです。
鉄道は車両車輪の車軸にレールをかませて脱線を防止しつつ走行しますが、その際に車軸の間隔が大きいとレールに当たり、きしませながら走行することになり特に曲線では摩耗が激しくなります。
そのため鉄道車両が曲線を安全かつ円滑に通過できるようにする目的で、内軌レールを内側に拡大します。
レール頭部を切削するのはレール切削と呼びます。騒音の低減を目的とし、レール削正機や専用車両をレールに設置して走行させながら削っていきます。
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03
正解は「4」です。
スラックとは、曲部の軌道を車輪がなめらかに走行できるようにするよう、
左右のレール感の距離(軌間)を広げる量を示します。
1.正しいです。
カント量とは、軌道の曲線部において、
外側のレールを内側よりも高くする際の値です。
緩和曲線とは、直線と曲線の間または曲線同士間で、
徐々に半径が小さくなる曲線のことです。
2.正しいです。
緩和曲線とは、直線と円曲線または、
曲線同士をなめらかにつなげる曲線を指します。
3.正しいです。
バラストとは、砕石や砂利などを示し、
路盤にバラストを敷き詰め、まくらぎでレールを支えます。
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