2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問56

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

土木工事の品質管理における「工種・品質特性」と「確認方法」に関する組合せとして、適当でないものは次のうちどれか。
  • 土工・締固め度 ―――――――― RI計器による乾燥密度測定
  • 土工・支持力値 ―――――――― 平板載荷試験
  • コンクリート工・スランプ ――― マーシャル安定度試験
  • コンクリート工・骨材の粒度 ―― ふるい分け試験

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
RIは"radioisotope(ラジオアイソトープ)=放射性同位元素"のことです。従来の砂置換法に比べ、短時間で測定できる等のメリットがあります。

2)適当です。
平板載荷試験は、載荷板を設置して地盤に荷重を与え、地盤反力係数を求める試験です。

3)適当ではありません。
マーシャル安定度試験は、アスファルト舗装の安定度を確認するための試験です。コンクリートのスランプを確認するために行うのは「スランプ試験」です。

4)適当です。
ふるい分け試験は、骨材の粒度や粗粒率、粗骨材の最大寸法などを確認するための試験です。

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02

1.正
適当です。

2.正
適当です。

3.誤
コンクリート工・スランプは、スランプ試験が適当です。

4.正
適当です。

参考になった数7

03

各工種における主な品質管理と試験方法の組み合わせは、土木工事の品質管理のうち品質特性、品質標準、作業標準、データ採取などに必要になります。

工種は土工、路盤工、コンクリート工、アスファルト舗装工の4つに分けられます。

選択肢1. 土工・締固め度 ―――――――― RI計器による乾燥密度測定

適当です

RI計器による乾燥密度測定は土工の施工のための締固め度を計測するために行われます。

RI計器による乾燥密度測定はRI(ラジオアイソトープ)計器を用いて地中に放射線を放出し、γ線で密度計測を、中性子線で含水比計測を行うものです。

散乱型と透過型の2種類が存在し、散乱型は測定前に測定表面を平滑にするのみなので作業性が良く、透過型は地盤と景気底面との空隙の影響が受けにくくなります。

選択肢2. 土工・支持力値 ―――――――― 平板載荷試験

適当です

平板載荷試験は土工及び路盤工の施工のための支持力値を計測するために行われます。

平板載荷試験は現地盤に固い載荷板を設置し建設機械などで大きな荷重を与えることにより、その荷重の大きさと載荷板の沈下の関係から地盤の支持力係数を求めるものです。

支持力は他にもCBR貫入試験装置を用いたCBR試験でも求めることが可能です。

選択肢3. コンクリート工・スランプ ――― マーシャル安定度試験

適当ではありません

マーシャル安定度試験は、アスファルト混合物の設計配合を決定するために行われます。

マーシャル安定度試験は円筒形の供試体を水温60度の水槽に入れ、それを円弧上の載荷板2枚で挟み込み1分に5cmの速さで直径方向に荷重を加えて供試体が破壊するまでの最大荷重と変形量を調査するものです。

コンクリート工のためのスランプを確認する試験方法はスランプ試験が採用されます。

選択肢4. コンクリート工・骨材の粒度 ―― ふるい分け試験

適当です

ふるい分け試験はコンクリート工の骨材の粒度を測定するために行われます。

ふるいの網目間隔が0.075mmから100mmまで細かく分類されたふるいを網目が小さいものを下から大きい順に重ねていき、骨材を一番上のふるいへ投入し手動または自動で1分間ふるい分けます。

その後各ふるいに残った骨材の質量を計測し、その骨材の各粒度の分布を調べます。

まとめ

コンクリートのスランプを調査するにはスランプ試験です。

土木材料の品質管理のための試験を全て覚えるのは少々難しいかもしれませんが、イメージしやすいものから覚えていくようにすれば択一問題は消去法で正解を導くことができます。

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