2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
鋼構造物塗装 問68

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤
添加剤に塗料の乾燥促進効果はありません。
2.誤
樹脂は、顔料と練り合わされ、
塗付され乾燥して塗膜を形成するため、
塗膜性能に与える影響が”大きく”、腐食環境の厳しさや使用目的に応じて選択されます。
3.正
正しい文面です。
4.誤
溶剤は、樹脂を溶解して流動性を与えますが、塗付後に”塗膜を形成しません”。

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02

塗料は一般的に着色目的の個体粉末顔料、液体や固体の樹脂及び添加剤、溶剤から構成され、これらの組み合わせにより様々な性能の塗料が作られます。

塗料は鋼道路橋塗装用塗料標準に適合したものを使用するのが推奨されています。

選択肢1. 添加剤は、塗料の乾燥を促進させたり、顔料の浮き上がりを防いだり、塗付時の発泡や流れを防いだり、塗膜に平滑性を付与したりする働きをする。

適当ではありません

添加剤は塗料の乾燥の促進や顔料の沈殿の防止、塗付時の発泡や流れを防いだり塗膜に平滑性を付与したりする働きがあります。

顔料の浮き上がりを防止する機能は間違いなので、適当ではありません。

選択肢2. 樹脂は、顔料と練り合わされ、塗付され乾燥して塗膜を形成するため、塗膜性能に与える影響が小さく、腐食環境の厳しさや使用目的に応じて選択される。

適当ではありません

樹脂は顔料と練り合わされ、塗付されて乾燥することで塗膜を形成し、合成樹脂を用いたものは合成樹脂塗料と呼ばれます。

樹脂は塗膜性能に与える影響が大きく、腐食環境の厳しさや使用目的に応じて選定されます。また下塗りや上塗りなど塗料としての役割や位置づけに応じ、その機能を十分に果たすように樹脂が選択されます。

塗膜性能に与える影響が小さいというのは間違いなので、適当ではありません。

選択肢3. 顔料は、樹脂とともに塗膜を形成する主要成分であって、塗膜の着色と防せい効果の付与のほか、流動特性を変えて作業性を向上させる目的でも用いられる。

適当です

顔料は樹脂とともに塗膜を形成する主要成分で、主な機能は塗膜の着色と防せい効果の付与です。

また塗膜の物性を制御したり、塗膜厚を増加させたり流動特性を変えて作業性を向上させたりする目的でも用いられます。

選択肢4. 溶剤は、樹脂を溶解して流動性を与え、塗付後は塗膜を形成するため、塗付時の作業性や塗膜の仕上りへの影響が大きい。

適当ではありません

溶剤は樹脂を溶解して流動性を与えるためのものであるので、塗付時の作業性や塗膜の仕上がりへの影響は大きいものの塗付後は蒸発して塗膜を形成しない成分です。

一般的には有機溶剤が用いられますが、水を有機溶剤の替わりに使用する水性塗料もあります。

塗付後は塗膜を形成するというのは間違いなので、適当ではありません。

まとめ

基本的な塗料の構成の種類はそんなに多くないので、よく読んで覚えておきましょう。

塗料として良くない動きや物理的にありえない現象を見つけ、消去法で正解を導けるようにします。

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03

正解は「3」です。

文面通り、正しいです。

顔料は、着色効果の他に、遮熱性や防錆性などの機能があります。

また、水や溶剤に溶けない細かい色粉であるため、流動性への影響もあります。

1.間違いです。

塗料の添加剤には、乾燥の促進をさせる効果はありません。

添加剤の機能は以下のとおりです。

・塗料の貯蔵時における顔料の沈降を防止

・塗装における厚塗り時のたれを防止したりといった

塗料の流動性や粘性を調整することで不具合現象を防止

・塗装時に生じる泡を消したり,塗装・塗膜形成過程で発生する色分かれを防止

・塗膜表面で発生する表面の凹凸を防止

基本的に、表面張力や界面張力などを調整することで欠陥現象を防止します。

2.間違いです。

しっかり乾燥されて塗膜にならなければ、本来の性能が発揮されないため、

塗膜性能に与える影響が大きいです。

4. 間違いです。

溶剤は、樹脂を溶かして、塗装できるように液状化させる役割があります。

塗装後は、蒸発・揮発し、なくなります。

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