2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
鋼構造物塗装 問79

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 鋼構造物塗装 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装作業の留意点に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ローラー塗りは、凹凸の著しい面には適用しにくい方法であることから、凹凸が比較的少ない場合に用いられる。
  • はけ塗りでは、くぼみ部分と周辺の塗膜とに著しい段差が生じている場合は、周辺塗膜のエッジ部分にサンドペーパーをかけ段差を目立たなくする。
  • 塗装は、素地調整終了後、同日中に必ず下塗り又は補修塗りを行うが、できなかった場合は、翌日改めて素地調整を行ってから塗装する。
  • 部分塗替えを行う場合は、素地調整を行わない部分に塗料を塗付することによって生じる付着不良や、塗料中の溶剤による旧塗膜の縮み、はがれを防止する対策を実施する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正
適当です。
2.正
適当です。
3.正
適当です。
4.誤
塗膜の付着性に考慮し、特に支障がない場合でも素地調整処理を行うのが理想的です。

参考になった数6

02

部分塗替えは基本としてはスプレーにより塗付することとされています。

ただし塗料の飛散による周辺への飛散を防止できない場合、また塗装箇所の形状や作業性などにより条件に制約がかかる場合は、はけ塗りやローラー塗りを採用する場合もあります。

選択肢1. ローラー塗りは、凹凸の著しい面には適用しにくい方法であることから、凹凸が比較的少ない場合に用いられる。

適当です

ローラー塗りは凹凸の著しい面には適用が難しいので、凹凸が少なく面積が広い平面への塗装に用いられ、その際はローラーカバーの選定やローラーの運行に十分注意します。

通常はスプレー塗装が望ましいですが、トラス橋やつり橋などの飛散防止養生に多額の費用を要する場合はローラー塗りが用いられることがあります。

選択肢2. はけ塗りでは、くぼみ部分と周辺の塗膜とに著しい段差が生じている場合は、周辺塗膜のエッジ部分にサンドペーパーをかけ段差を目立たなくする。

適当です

はけ塗りでは塗膜厚が薄くならないように塗り付け、くぼみ部分と周辺の塗膜に段差が生じている場合は周辺塗膜のエッジ部分にサンドペーパーをかけて段差を目立たせなくします。

はけ塗りは、ボルト継手部や狭あいな部位などスプレー塗装が十分に行うことが難しい場合に実施されます。

選択肢3. 塗装は、素地調整終了後、同日中に必ず下塗り又は補修塗りを行うが、できなかった場合は、翌日改めて素地調整を行ってから塗装する。

適当です

塗装は、素地調整が終了したその同日中に、必ず下塗りまたは補修塗りを行うようにします。

同日中の下塗りが不可能な場合は、翌日改めて素地調整を行い塗装します。

素地調整時に相対湿度が高いと、鋼材表面に赤さびが発生するターニング現象が起こる可能性が高く、それを防止するため近年は作業時の湿度は85%以下、第一層への塗装は素地調整後4時間以内とすることが推奨されています。

選択肢4. 部分塗替えを行う場合は、素地調整を行わない部分に塗料を塗付することによって生じる付着不良や、塗料中の溶剤による旧塗膜の縮み、はがれを防止する対策を実施する。

適当ではありません

部分塗替えを行う場合は、素地調整を実施しない部位に塗料を塗付することにより生じる付着不良、塗装中の溶剤による旧塗膜の膨れ、はがれなどを防止するため、塗替え範囲を粘着テープにて区画する必要があります。

塗料中の溶剤による旧塗膜の縮みは発生しないので、この解は適当ではありません。

まとめ

部分塗替えでは新塗膜と旧塗膜との境界部分に塗り重ね部を設け、鋼材面が露出することで弱点部分が生じないように配慮します。

塗り重ね部の範囲は50mm程度とし、ジンクリッチペイントと旧塗膜との重ね幅は10mm程度を設けるようにします。

参考になった数3

03

正解は「4」です。

部分塗替えを行う際、耐久性を考慮して、適切な素地調整を行い、

下塗りにジンクリッチペイントを塗付ことが原則となっております。

1.正しいです。

文面通り、正しいです。

2. 正しいです。

文面通り、正しいです。

3.正しいです。

文面通り、正しいです。

塗装は作業手順を必ず守らなければ、

所定の品質を確保することができません。

参考になった数0