2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
鋼構造物塗装 問83

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 鋼構造物塗装 問83 (訂正依頼・報告はこちら)

新設塗装時の素地調整に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ブラスト時の相対湿度が高く、鋼材と気温の温度差が大きいとブラスト処理した鋼材表面に黒皮ができるターニング現象が生じるので、湿度が高いときはブラストを行わない。
  • 研削材粒子が大きいと粗さは大きくなり、その上に塗られる塗膜の膜厚が不十分になるおそれがあるので表面粗さは80μmRzJIS以下にすることが望ましい。
  • 新設塗装時のブラスト処理に用いられる研削材は、スチールショット、スチールグリッドなどの JIS Z 0311に規定される金属系研削材である。
  • ターニングを防止するため、ブラスト施工時の環境湿度を85%未満、かつブラスト施工後から第一層の塗付作業は4時間以内に行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤
ターニング現象は黒皮ができるのではなく
白さびが現れます。
2.正
適当です。
3.正
適当です。
4.正
適当です。

参考になった数6

02

素地調整の際に留意する点を整理しておくことがポイントになります。

選択肢1. ブラスト時の相対湿度が高く、鋼材と気温の温度差が大きいとブラスト処理した鋼材表面に黒皮ができるターニング現象が生じるので、湿度が高いときはブラストを行わない。

ブラストの際に、相対湿度が高くめっき鋼材と気温の温度差が大きいとめっき表面が結露して、鋼材表面に、錆が浮いてくるターニング現象が発生します。なので、湿度が高い時はブラストを行わないようにします。

よってこの記述は不適当です。

選択肢2. 研削材粒子が大きいと粗さは大きくなり、その上に塗られる塗膜の膜厚が不十分になるおそれがあるので表面粗さは80μmRzJIS以下にすることが望ましい。

研削材粒子が大きいほど仕上り表面の粗さが大きくなり、塗膜厚にムラが生じやすくなり、防錆性能や耐久性が低下します。

よってこの記述は適当です。

選択肢3. 新設塗装時のブラスト処理に用いられる研削材は、スチールショット、スチールグリッドなどの JIS Z 0311に規定される金属系研削材である。

JISZ0311において、鋼材に塗料及び関連製品を被覆する前に素地調整として行うブラスト処理に用いる金属系研削材について規定されています。

よってこの記述は適当です。

選択肢4. ターニングを防止するため、ブラスト施工時の環境湿度を85%未満、かつブラスト施工後から第一層の塗付作業は4時間以内に行う。

ターニングを防止するためには、ブラスト施工時の環境湿度を85%未満とし、かつブラスト施工後から1層目の塗付作業を4時間以内として管理を行います。

よってこの記述は適当です。

参考になった数2

03

正解は「1」です。

ブラスト処理した鋼材表面に赤さびが浮き出ます。

2.正しいです。

研削材粒子の大きさと仕上がり表面粗さは関係があります。

粗さが大きすぎると、その上に塗られる塗膜の耐久性が低下し好ましい状態では

なくなってしまいます。

3.正しいです。

JISZ0311では金属系研削材が記載され、

JISZ0312では非金属系研削材が記載されています。

4.正しいです。

文面通り、正しいです。

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