2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
薬液注入 問106
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 薬液注入 問106 (訂正依頼・報告はこちら)
「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」において施工時に行う地下水などの水質の監視に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 採水地点は、注入箇所から概ね100m以内に少なくとも数箇所設けなければならない。
- 採水地点は、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向などに応じ、必要な箇所について選定するものとする。
- 採水は、観測井を設けて行うものとし、状況に応じて既存の井戸を利用してもよい。
- 工事終了後の採水回数は、2週間経過後半年を経過するまでの間にあっては、月2回以上採水しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「1」です。
注入箇所から概ね10m以内に少なくとも
数カ所の採水地点を設けないといけません。
ただし、採水は観測位を設けて行い、
状況に応じて既存の井戸を利用しても問題ありません。
2.正しいです。
設問通り、
地下水については、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形
及び地盤の状況、地下水の流向などに応じて、
必要な箇所について選定する必要があります。
3.正しいです。
「1」の解説内参照。
4.正しいです。
工事終了後の採取回数は、
2週間を経過するまでは、毎日1回以上、
2週間経過後半年を経過するまでの間にあっては、
月2回以上、必要となります。
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02
1)適当ではありません
薬液注入における地下水の水質検査は、注入箇所より10m以内に数か所の採水地点を設けなければいけません。工事実施前に観測井を選定した場所に設置します。
薬液注入工事での工法を選定する場合にて物理的力学的試験のために土質を調査する際、各箇所の間で100mを超えない限りでボーリングを実施します。
2)適当です
薬液注入では水質監視の目的を達成するために常に採水可能な場所に観測井を設けて行います。
採水場所は周辺環境や地盤の質、さらに流動方向や公共用水域との関係などを考慮した上で必要な数を決定します。
3)適当です
薬液注入での地下水の採水では一般的にボーリングを行い観測井を確保しますが、状況に応じて既存の井戸を利用しても良いとされています。
観測井はストレーナ管を挿入し、観測井の中は土砂が流入するのを防止するための網で防護し、井戸の入口はキャップと防護桝を設置します。
4)適当です
地下水等の水質監視では定期的に採水し水質を検査します。採水回数は薬液注入工事前と完了後2週間までは毎日1回、2週間より半年間は1か月に2回以上行うように義務付けられています。
水ガラス系の薬液を使用した場合の水質基準では水素イオン色素指数はPH8.6以下、過マンガン酸カリウム消費量は10ppm以下、ふっ素は0.8ppm以下であるように定められています。
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03
「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」の内容をしっかり押さえることがポイントになります。問われやすい数字関係を覚えていきましょう。
「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」には、地下水の採水地点は、薬液注入箇所や周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じ、監視の目的を達成するため必要な箇所について選定します。注入個所からおおむね10メートル以内に少なくとも数箇所の採水地点を設けなければならないと記載されています。
よってこの記述は不適当になります。
地下水の採水地点については、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じて、監視の目的を達成するため必要な箇所について選定します。
よってこの記述は適当になります。
地下水の採水は、観測井を設けて行います。状況に応じ既存の井戸を利用しても差し支えないと、指針には記載があります。
よってこの記述は適当になります。
採水の回数は、工事着手前は1回、工事中は毎日1回以上、工事終了後は2週間を経過するまで毎日1回以上、2週間経過後半年を経過するまでの間にあっては、月2回以上となっています。
よって、この記述は適当になります。
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