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2級土木施工管理技術の過去問 令和3年度(前期) 土木2 問123

問題

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コンクリートの[劣化機構]と[劣化要因]に関する次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
   1 .
中性化 ―――――――― 二酸化炭素
   2 .
塩害 ――――――――― 塩化物イオン
   3 .
アルカリシリカ反応 ―― 反応性骨材
   4 .
凍害 ――――――――― 繰返し荷重
( 2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問123 )
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この過去問の解説 (3件)

24

適当でないものは 4 です。

1.コンクリートは強アルカリ性のため、空気中の二酸化炭素に接触すると、コンクリート中の水酸化カルシウムと化学反応を起こし、炭酸カルシウムと水に変化します。これをコンクリートの中性化と言います。

2.コンクリート内の塩化物イオンが一定量を超えることによってコンクリート内部の鉄筋の腐食が始まり、これによって起こるコンクリートの劣化が塩害です。

3.アルカリ反応性鉱物を含む骨材をコンクリートに用いると外部から供給された水分を吸収し、膨張ひび割れや剥離等が発生する。これをアルカリシリカ反応と言います。

4.凍害は、コンクリート中の水分が凍結膨張することによって起こりますので、繰り返し荷重という表現は誤りです。

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3

1)適当です

コンクリートは空気中の二酸化炭素と炭酸化反応を起こすと、PHが低下してひび割れを発生させます。この現象は中性化と呼ばれる劣化機構で、二酸化炭素が劣化要因となります。

対策としては減水材を使用してコンクリートを緻密化させ、ひび割れを未然に防ぎます。また劣化が発生した場合は除去後にポリマーセメントなどを用いて断面補修を施します。

2)適当です

コンクリート内の塩化物イオンの濃度が鋼材発生限界濃度まで達すると鉄筋が腐食してひび割れが発生します。この現象は塩害と呼ばれる劣化機構で、塩化物イオンが劣化要因となります。

予防策としては中性化対策と同様に減水剤を使用し、エントレインドエアを連行させてひび割れを防ぐほか、エポキシ樹脂鉄筋を使用する方法もあります。

3)適当です

コンクリートの内部に空気中の二酸化炭素が侵入すると、二酸化炭素の酸性がコンクリートのアルカリ性を中和・低下させて鉄筋の不働態体膜が破壊されます。その結果鉄筋が腐食し膨張することでコンクリート表面にひび割れが発生します。この現象はアルカリシリカ反応と呼ばれる劣化機構で、骨材である砕石が反応性骨材であることが劣化要因となります。

対策としてはコンクリート中にアルカリ性の電解質溶液を電気浸透させ、アルカリシリカゲルを生成して水と反応膨張させることにより発生を防止します。

4)適当ではありません

気温が低下する時期でのコンクリートの打ち込みでは、硬化したコンクリート中の水分が凍結し膨張することによってひび割れなどの崩壊が発生します。この現象は凍害と呼ばれる劣化機構で、水の凍結と融解の繰り返しによることが劣化要因となります。

対策としてはコンクリートを練り混ぜる際にエントレインドエアを発生させたり、吸水率の小さい骨材を使用するなどの方法があります。

2

1 .中性化 ―――――――― 二酸化炭素

2 .塩害 ――――――――― 塩化物イオン

3 .アルカリシリカ反応 ―― 反応性骨材

4 .凍害 ――――――――― 繰返し荷重

おそらく選択肢を見ると瞬時に判断できるかもしれませんが、適当でないものは 4 です。

4は寒冷地において、凍結や融解による地盤の軟化や構造物の基礎部分が損傷、被害を受けることをいいます。繰返し荷重は適当ではありません。凍結・融解が適当かと思います。

なお、繰返し荷重が要因となる劣化機構は、疲労破壊です。

1 適当です。

中性化とは、空気中の二酸化炭素により、コンクリート表面の水酸化カルシウムが反応することでpH12以上に保たれていたコンクリート構造物のpHが低下し、鉄筋のさび、膨張、コンクリートのひび割れ、剥落が生じてしまう現象です。

2 適当です。

臨海部において、潮風などによって受けた塩分がコンクリート表面から浸透し劣化します。

あるいはセメントの硬化剤や細骨材に塩分を多く含んでいた場合、コンクリート中の鉄筋が接触することで、鉄筋が腐食により膨張し、コンクリートのひび割れや剥離となってしまいます。

3 適当です。

アルカリシリカ反応は、コンクリート打設後に、セメント中に含まれるアルカリ成分と骨材のシリカ成分が化学反応を起こすことにより膨張します。膨張が激しいと、ひび割れを起こすことがあります。

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