2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問132
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問132 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートダムのRCD工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- RCD用コンクリートの運搬に利用されるインクライン方法は、コンクリートをダンプトラックに積み、ダンプトラックごと斜面に設置された台車で直接堤体面上に運ぶ方法である。
- RCD用コンクリートの1回に連続して打ち込まれる高さをリフトという。
- RCD用コンクリートの敷均しは、ブルドーザ等を用いて行うのが一般的である。
- RCD用コンクリートの敷均し後、堤体内に不規則な温度ひび割れの発生を防ぐため、横継目を振動目地切機等を使ってダム軸と平行に設ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .RCD用コンクリートの運搬に利用されるインクライン方法は、コンクリートをダンプトラックに積み、ダンプトラックごと斜面に設置された台車で直接堤体面上に運ぶ方法です。
適当です。
2 .RCD用コンクリートの1回に連続して打ち込まれる高さをリフトといいます。
適当です。
3 .RCD用コンクリートの敷均しは、ブルドーザ等を用いて行うのが一般的です。
適当です。
4 .RCD用コンクリートの敷均し後、堤体内に不規則な温度ひび割れの発生を防ぐため、横継目を振動目地切機等を使ってダム軸と平行に設けます。
適当ではありません。
ダム軸は、一般的に左右の岸方向に伸びているため、横継目は上流から下流方向に向かって設けます。つまり、ダム軸に対しては直角に設け、その間隔は15m程度とします。ダム軸に対して平行に設ける継目は縦継目ともいい、RCD工法ではレヤー方式と呼ばれる打設方式を用いるので、縦継目は設けません。ダム構造として、一体化する必要があるため、あまり縦継目を設けることは望ましくありません。
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02
適当でないものは 4 です。
1.インクライン方法は、ダンプトラックごと運べる装置を斜面に設置するもので、斜面上等に設置されたコンクリートプラントからのコンクリート運搬が合理的に行える方法の一つです。
2.設問の記述の通り。1.5m程度を1リフトと設定するケースが一般的です。
3.RCD用のコンクリートは、超硬練りのコンクリートなので、ブルドーザで合理的に敷均しが行えます。
4.横目地は、振動目地切機械等を使用してダム軸と直角方向に設けられます。ダム軸と平行という記述は誤りです。
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03
1)適当です
RCD用コンクリートの運搬に利用するインクライン方式は、コンクリートダムの施工場所の地形がすり鉢状など傾斜下である場合に、その傾斜を利用して材料や貨物を運搬する方法です。
傾斜上部に材料を混ぜ合わせるバッチャープラントを設置し、斜面のインクライン設備にて運搬してふもとのダンプトラックに積み込んで移動させて敷き均しや締固めをします。
この他ダム両岸にケーブルを張ってクレーンで運搬する方法もあります。
2)適当です
RCD工法におけるリフトとは、一度に連続打設が可能なコンクリートの高さの単位です。
コンクリートダムの施工では1.5mほどの高さを1リフトとみなし、下方から1リフトごとにコンクリートを打ち込んでいきます。
1日に1ブロックの施工を基本としていますが、近年は1リフトの高さを薄くすることで全面の施工を1日で完了させることにより、打ち継ぎ面の処理が不要となり施工の高速化を図る場合もあります。
3)適当です
RCD工法でのコンクリートの敷均しは、まず貧配合で超固練りのコンクリートをダンプトラックにて運搬し、ブルドーザを使用して薄層に敷き均します。
その後振動目地切機を用いて横目地を設け、振動ローラによって締め固めます。
在来工法での敷均しは人力で行いますが、RCD工法ではブルドーザや振動ローラなどの重機を使用するため短時間で広範囲の打ち込みが可能となります。
4)適当ではありません
RCD工法ではコンクリートをブルドーザにて敷均した後、コンクリートが固まる前に振動目地切機を用いて横目地を造成します。目地切りはコンクリートが固まる際、水和熱を発生させた後の温度低下時に収縮してクラックが発生するのを防止する目的があり、横継目はダム軸と直角に15m間隔で設けていきます。
重機に鉄板状のアタッチメントを設置し、振動させながらコンクリート面から圧入して目地切りをします。
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