2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問136

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問136 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道の軌道に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ロングレールとは、軌道の欠点である継目をなくすために、溶接でつないでレールを200m以上としたものである。
  • 有道床軌道とは、軌道の保守作業を軽減するため開発された省力化軌道で、プレキャストのコンクリート版を用いた軌道構造である。
  • マクラギは、軌間を一定に保持し、レールから伝達される列車荷重を広く道床以下に分散させる役割を担うものである。
  • 路盤とは、道床を直接支持する部分をいい、3%程度の排水勾配を設けることにより、道床内の水を速やかに排除する役割を担うものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは 2 です。

1.設問の記述の通りです。継目が少ないため、走行快適性が向上し、保守作業も軽減される利点があります。

2.有道床軌道とは道床のある軌道で道床には一般的に砕石や砂利が用いられます。プレキャストのコンクリート版を用いた軌道は、直結軌道と呼ばれ、地下鉄や長大トンネル等の保守が困難な区間によく用いられます。

3.設問の記述の通りです。近年ではコンクリート製のものが主流となっているため、「枕木」でなく「マクラギ」と表記されるケースが増えてきています。

4.設問の記述の通りです。道路の路盤とは定義が異なるため注意が必要です。

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02

1 .ロングレールとは、軌道の欠点である継目をなくすために、溶接でつないでレールを200m以上としたものです。

適当です。

2 .有道床軌道(ゆうどうしょうきどう)とは、軌道の保守作業を軽減するため開発された省力化軌道で、プレキャストのコンクリート版を用いた軌道構造です

適当ではありません。

プレキャストコンクリート版を用いた軌道構造は、スラブ軌道を説明したものであり、有道床軌道とは、砕石を枕木の下に敷き詰めて施工する工法で、比較的安価で容易に施工できますが、軌道狂いが発生しやすいため、新工法の導入や枕木の材質改良などが行われています。

3 .マクラギ(枕木)は、軌間を一定に保持し、レールから伝達される列車荷重を広く道床以下に分散させる役割を担うものです。

適当です。

4 .路盤とは、道床(どうしょう)を直接支持する部分をいい、3%程度の排水勾配を設けることにより、道床内の水を速やかに排除する役割を担うものです。

適当です。

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03

1)適当です

本来レールの長さは30kgレールで20m、それ以外は25mの定尺と呼ばれる長さに作られます。ロングレールはレール長さを200m以上に溶接したもので、継ぎ目が少ないため振動や騒音が減少するので車両の乗り心地が向上します。

ただし、駅の構内にある分岐器付近や急カーブ部分などでは加工に限界があるため使用が制限される場合もあります。

2)適当ではありません

有道床軌道はバラスト軌道とも呼ばれ、バラストと呼ばれる花こう岩や安山岩などの砕石を盛った上部にマクラギを置きレールを固定したものです。

軌道の保守作業を軽減するための軌道はスラブ軌道と呼ばれ、レールを支持するプレキャストコンクリートと床版コンクリートとの間に緩衝材としてセメントアスファルトモルタルを用いたものになります。

3)適当です

マクラギは道床の上に敷かれレールを支えている木製またはコンクリート製の板で、通過する列車の荷重を道床から路盤に伝達して分散させる目的があります。

列車の通過を繰り返すことにより生じた荷重による軌道の狂いは、マクラギの下に砕石を突き込む道床突き固めという作業にてレール面を正しい位置に修正します。

4)適当です

路盤は列車の走行を安定させるために軌道を支持しつつ、路床への荷重を分散するなどの役割があります。

また事故防止のために道床内の水分を速やかに排除する必要があり、路盤及び路床表面には線路横断方向に3%程度の勾配を設けて排水を促すようにします。

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