2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問137
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問137 (訂正依頼・報告はこちら)
営業線内工事における工事保安体制に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 工事管理者は、工事現場ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
- 軌道作業責任者は、作業集団ごとに専任の者を常時配置しなければならない。
- 列車見張員及び特殊列車見張員は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
- 停電責任者は、工事現場ごとに専任の者を配置しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは 4 です。
1.工事管理者は、線路工事の現場監督ですので、専任の者の常時配置が必要となります。
2.レール敷設は電車の走行快適性に直結する工事ですので、専任の者の常時配置が必要となります。
3.営業線内工事では、安全を確保してから作業を行うことが必須ですので、専任の者の常時配置が必須となります。
4.停電責任者は停電作業を要する作業の際には必要ですが、必要でない場合もありますので、工事現場ごとに専任という表現は誤りです。
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02
1 適当です。
工事管理者は、主任技術者と作業責任者の中間位置に属する役割を持っており、作業責任者および列車見張員の統率を行います。線路内及び線路付近での工事を行う際に必要な資格であり、兼任はできません。
2 適当です。
工事管理者とともに、軌道作業責任者は現場作業における責任者ですので、3年以上の経験、技能、技術を保持する必要があります。作業集団が異なれば作業内容ももちろん異なります。時と場合によっては即座に対応しなければなりませんので、作業集団ごとに配置する必要があります。
3 適当です。
列車見張員の任務は、列車が接近することをあらかじめ確認し、作業員に安全な場所への退避の合図を出すことです。その後、工事管理者等から退避が完了した合図を確認し、列車の乗務員へ退避が完了した合図を行います。この任務は安全上重要な役割であり、他の業務と兼任してはなりません。
4 適当ではありません。
停電(保守)責任者とは、停電作業において、現地で配電線の送停電に関する連絡を行い、平常時や停電時、事故等の緊急事態においては迅速かつ正確に責任体制を確立する役割を持ちます。停電作業がない場合は配置する必要はありません。そのため、この選択肢の中では最も適当とはいえません。
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03
1)適当です
工事管理者は営業線内にて線路に近接して作業する場合に専任の者を配置する必要があります。主な役目は列車見張り員を統括管理し非常時には列車を停止させる手配を取ることなどです。
保安講習を受講し合格したものが工事管理者として業務にあたることができます。
2)適当です
軌道作業責任者は営業線内にてレールやバラスト、マクラギなどの敷設の指示にあたります。
軌道工事の経験を一定以上有することが条件となり、保安講習を受講し合格したものが業務にあたることができます。
3)適当です
列車見張員及び特殊列車見張員は、工事現場ごとに専任の者を配置し、必要に応じては複数配置します。
主な役目は列車などが接近した場合の予告や退避の合図、列車の進来や通過の監視、工事管理者などからの退避完了合図の確認、列車乗務員などに対する退避完了の合図などです。
4)適当ではありません
停電責任者は工事の際必要に応じて、一時的に工事区間を停電する作業にあたる者です。停電が必要な場合、停電責任者は電力指令へ停電作業の着手申し込みをした上で、一定時間停電させることができます。
停電工事は鉄道工事にて常に必要というわけではないので、専任の者を配置する必要はありません。
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