2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問138
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問138 (訂正依頼・報告はこちら)
シールド工法の施工に関する下記の文章の( )の( イ )、( ロ )に当てはまる次の組合せのうち、適当なものはどれか。
「土圧式シールド工法は、カッターチャンバー排土用の( イ )内に掘削した土砂を充満させて、切羽の土圧と平衡を保ちながら掘進する工法である。一方、泥水式シールド工法は、切羽に隔壁を設けて、この中に泥水を循環させ、切羽の安定を保つと同時に、カッターで切削された土砂を泥水とともに坑外まで( ロ )する工法である。」
「土圧式シールド工法は、カッターチャンバー排土用の( イ )内に掘削した土砂を充満させて、切羽の土圧と平衡を保ちながら掘進する工法である。一方、泥水式シールド工法は、切羽に隔壁を設けて、この中に泥水を循環させ、切羽の安定を保つと同時に、カッターで切削された土砂を泥水とともに坑外まで( ロ )する工法である。」
- イ:スクリューコンベヤ ロ:流体輸送
- イ:排泥管 ロ:ベルトコンベヤ輸送
- イ:スクリューコンベヤ ロ:ベルトコンベヤ輸送
- イ:排泥管 ロ:流体輸送
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい組み合わせは、1 です。
設問より、各単語について記載いたします。
スクリューコンベヤとは、ドリルの先端部分のように連続的に羽がらせん形状をしているコンベヤであり、低い場所から高い場所へ回転しながら土砂などを運搬します。
ベルトコンベヤとは、幅のある平坦なゴムベルトの両端をつなぎ合わせ、キャタピラのように回転させることで、ある程度乾燥した土砂等を運搬するコンベヤです。建設工事には多く用いられるコンベヤですが、泥水や水分を多く含んだものの運搬には不向きです。
排泥管とは、ドレーンともいい、管内に発生した泥や水などを管外に排出するために取り付けられる管のことです。水路や側溝、埋没止水栓などに取り付けられています。
流体輸送とは、ポンプや配管、バルブや破砕機を用いて、土砂や泥、水分の多く含んだものを水と混合し、運搬する設備です。
以上により、問題文を見てみますと、
(イ)の後に ”切羽” の文字があるため、スクリューコンベヤが当てはまります。
(ロ)の前に ”土砂を泥水とともに”と記載されているため、流体輸送が当てはまります。
1 (イ)スクリューコンベヤ ○ (ロ)流体輸送 ○
2 (イ)排泥管 × (ロ)ベルトコンベヤ輸送 ×
3 (イ)スクリューコンベヤ ○ (ロ)ベルトコンベヤ輸送 ×
4 (イ)排泥管 × (ロ)流体輸送 ○
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02
適当なものは 1 です。
シールド工法の土圧式と泥水式の基本的な仕組みの違いの説明です。切羽の安定機構が土圧式は泥土への加圧によるものであるのに対し、泥水は泥水の液圧となっています。シ-ルドの内部構造として特徴的な点は、土圧式がスクリューコンベアとベルトコンベアを用いて排土するのに対し、泥水式は排泥管を用いて泥水のまま流体輸送する点です。
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03
シールド工法は大きく分けて密閉型と開放型に分けられます。
今回の問題はそのうちの密閉型シールド工法である土圧式シールド工法と泥水式シールド工法について解説しています。
1)適当です
スクリューコンベヤは土圧シールド工法において掘削して添加剤を加えて塑性流動化させた土砂をスクリューコンベヤ内に充満させて排出するための設備です。
これにより土圧の平行を保ちつつ排土と掘削を進めることが可能となり、掘削土を泥水化させて所定の圧力を加えて切羽を安定させつつ掘削していきます。
流体輸送は泥水式シールド工法において泥水を循環させ圧力を加えて輸送する方法で、これに加え地山を掘削する掘削機構と送排泥設備、輸送された泥水を分離させる調泥及び泥水処理設備とともに土砂と泥水を流体輸送させます。
これらにより泥水に所定の圧力を与えて切羽の安定を図りつつ、泥水を循環させるものです。
よってこの組み合わせは(イ)(ロ)ともに正解です。
2)適当ではありません
排泥管は泥水式シールド工法にて発生した泥水を排泥設備にて地上へ圧送し排出させるための管です。土圧式シールド工法では掘削した土砂はスクリューコンベヤなどで外部へ排出するため、排泥管は使用しません。
ベルトコンベヤ輸送は土圧式シールド工法にてスクリューコンベヤで切羽外へ排出した土砂を外部へ排出する方法ですので、泥水式シールド工法では使用しません。
よってこの組み合わせは(イ)(ロ)ともに間違いです。
3)適当ではありません
スクリューコンベヤは土圧シールド工法において掘削して添加剤を加えて塑性流動化させた土砂をスクリューコンベヤ内に充満させて排出するための設備です。
これにより土圧の平行を保ちつつ排土と掘削を進めることが可能となり、掘削土を泥水化させて所定の圧力を加えて切羽を安定させつつ掘削していきます。
ベルトコンベヤ輸送は土圧式シールド工法にてスクリューコンベヤで切羽外へ排出した土砂を外部へ排出する方法ですので、泥水式シールド工法では使用しません。
よってこの組み合わせは、(イ)は正解ですが(ロ)は間違いです。
4)適当ではありません
排泥管は泥水式シールド工法にて発生した泥水を排泥設備にて地上へ圧送し排出させるための管です。土圧式シールド工法では掘削した土砂はスクリューコンベヤなどで外部へ排出するため、排泥管は使用しません。
流体輸送は泥水式シールド工法において泥水を循環させ圧力を加えて輸送する方法で、これに加え地山を掘削する掘削機構と送排泥設備、輸送された泥水を分離させる調泥及び泥水処理設備とともに土砂と泥水を流体輸送させます。
これらにより泥水に所定の圧力を与えて切羽の安定を図りつつ、泥水を循環させるものです。
よってこの組み合わせは、(イ)は間違いですが(ロ)は正解です。
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