2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問139
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問139 (訂正依頼・報告はこちら)
上水道に用いる配水管の特徴に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 鋼管は、溶接継手により一体化ができるが、温度変化による伸縮継手等が必要である。
- ダクタイル鋳鉄管は、継手の種類によって異形管防護を必要とし、管の加工がしやすい。
- 硬質塩化ビニル管は、高温度時に耐衝撃性が低く、接着した継手の強度や水密性に注意する。
- ポリエチレン管は、重量が軽く、雨天時や湧水地盤では融着継手の施工が容易である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 鋼管は、溶接継手により一体化ができますが、温度変化による伸縮継手等が必要です。
適当です。
鋼管は鋼製であるために強度が強く、大きな圧力にも耐えうるので、上下水道、ガス、蒸気、石油の給排水の他にも広い用途で用いられます。また加工性もよく、溶接により一体化ができます。
2 ダクタイル鋳鉄管は、継手の種類によって異形管防護を必要とし、管の加工がしやすいです。
適当ではありません。
ダクタイル鋳鉄管は、鋼管と同様に可とう性管に分類されます(可とう性とは、柔軟性があり、ある程度の曲げに対応できる性質を持ちます)が、異形管防護は継手の種類によってではなく、常に必要とします。 コンクリート防護あるいは離脱防止の金具で防護することで、管内で発生する水圧により管が抜け出てしまうことを防止します。
3 硬質塩化ビニル管は、高温度時に耐衝撃性が低く、接着した継手の強度や水密性に注意します。
適当ではありません。
硬質塩化ビニル管の主な特徴として、耐食性、耐電食性に優れている、質量が軽く施工性がよい一方で、有機溶剤、熱、紫外線に弱い、低温時において耐衝撃性が低下するなどがあげられます。耐用年数は50年以上とも評価され、水道管や下水道管に使用されています。
4 ポリエチレン管は、重量が軽く、雨天時や湧水地盤では融着継手の施工が容易です。
適当ではありません。
ポリエチレン管は硬質ビニル管と同様に耐腐食性、耐電食性であり、保温性も備えた種類もあり、給配水やガス、プラントでは薬液用としても使われています。融着継手の施工の際は、管の接合部や接合に使用する機械を清掃し、乾燥しておく必要がありますので、濡れないように厳重に注意しなければなりません。
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02
正解は 1 です。
1.設問の記述の通りです。
2.ダクタイル鋳鉄管には、用途に応じた継手が開発されているため、異形管による防護は必要としておりません。
3.硬質塩化ビニル管は、5℃以下になると耐衝撃性能が低下し、割れやすくなるので高温時という表現は誤りです。
4.ポリエチレン管の融着継手を施工する場合、水の遮断が必須ですので雨天時の施工が容易という表現は誤りです。
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03
1)適当です
鋼管は主に溶接継手やネジ式継手にて継手します。
溶接継手を施すことにより管路を一体化させることが可能ですが熟練の溶接技術を要します。また強度が大きく耐久性もありますが、電食や腐食への対策が必要となります。
2)適当ではありません
ダクタイル鋳鉄管は主にメカニカル継手や印ろう継手にて継手します。
継手に伸縮可とう性を有しているので外部からの圧力にも柔軟に変形するため容易に破壊しません。異形管部では水圧による不平均力が作用するため、継手には常に異形管防護を必要とします。
また靭性が高く衝撃に強いですが、重量が重いので施工性が低くなる可能性があります。
3)適当ではありません
硬質塩化ビニル管は主に接着継手やゴム輪型継手にて継手します。
浸食性に優れていますがその反面有機溶剤や熱、紫外線などにもう弱性があります。
また軽量なために施工性が向上しますが、塩化ビニルのガラス転移温度が70℃以上と高温であるため、低温時には耐衝撃性が低下します。
4)適当ではありません
ポリエチレン管は主に融着継手にて継手します。融着時は雨天時などは避けて接合部が濡れないように配慮し、水場ではポンプアップなどを施して接合不良を未然に防ぐようにします。
軽量なので施工性に富んでいますが、有機溶剤などによる劣化に対処する必要があります。また、耐食性にも優れていますが熱や紫外線に弱い特性もあります。
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