2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問140

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問140 (訂正依頼・報告はこちら)

下水道管渠の更生工法に関する下記の( イ )、( ロ )の説明とその工法名の次の組合せのうち、適当なものはどれか。

イ  既設管渠内に表面部材となる硬質塩化ビニル材等をかん合して製管し、製管させた樹脂パイプと既設管渠との間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。
ロ  既設管渠より小さな管径の工場製作された二次製品の管渠を牽引・挿入し、間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。

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この過去問の解説 (3件)

01

下水道管の更生工法について、4種類の工法を以下に記載します。

・形成工法

ガラス繊維や有機質繊維に、光や熱で硬化させた樹脂をしみこませた更生材を使用する方法です。更生材内部から空気圧をかけ、既存の下水道管に樹脂を付着させ、光、熱によって硬化させます。

 

・さや管工法

既存の下水道管よりも小さい径の管を敷設し、充填材を注入します。

・製管工法

既存の下水道管内に硬質塩化ビニル樹脂材やポリエチレン樹脂材、あるいは熱硬化剤の樹脂製パイプを形成、モルタル充填を行うなどを行います。

・(反転工法)

設問にはありませんが、反転したガラス繊維や有機質繊維に樹脂をしみこませた更生材をマンホールから下水道管内に反転させて挿入します。

このことより、問題と照らし合わせると、

イ 既設管渠内に表面部材となる硬質塩化ビニル材等をかん合して製管し、製管させた樹脂パイプと既設管渠との間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。

→ 製管工法

ロ 既設管渠より小さな管径の工場製作された二次製品の管渠を牽引・挿入し、間隙にモルタル等の充填材を注入することで管を構築する。

→ さや管工法

1 イ:形成工法 ×  ロ:さや管工法 ○

2 イ:製管工法 ○  ロ:形成工法 ×

3 イ:形成工法 ×  ロ:製管工法 ×

4 イ:製管工法 ○  ロ:さや管工法 ○

適当なものは 4 となります。

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02

正解は 4 です。

いずれも既存の管の中に新しい管(更生管)を構築するという工法です。大きな特徴として、

製管工法は、既存管の中に更生管をかん合して設置するもの。

さや管工法は、既存管の中に入れる更生管を工場で製造しておき、現地でまるごと牽引して設置するもの。

形成工法は、光硬化性/熱硬化性を含んだ樹脂を既存管の中に引き込んで、内圧で既存管内面に樹脂を密着させ硬化させるものです。

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03

1)適当ではありません

形成工法は、熱や光で硬化する樹脂が含まれている連続パイプを既設管内に引き込んで、水圧や空気圧などの圧力を加えて拡張圧着させてから硬化させる工法です。

(イ)の説明は製管工法のものなので、この選択は間違いです。

さや管工法は、既設管より小さな管径にて製造された管渠を、推進または搬送組み立てによって既設管内に布設し、隙間にモルタルなどの充填材を注入して管を構築する工法です。

(ロ)の説明はさや管工法のものなので、この選択は正解です。

2)適当ではありません

製管工法は、既設管内に硬質塩化ビニル材などをかん合させつつ樹脂パイプを製管し、既設管との間隙にモルタル等を充填して管を構築する工法です。

(イ)の説明は製管工法のものなので、この選択は正解です。

形成工法は、熱や光で硬化する樹脂が含まれている連続パイプを既設管内に引き込んで、水圧や空気圧などの圧力を加えて拡張圧着させてから硬化させる工法です。

(ロ)の説明はさや管工法のものなので、この選択は間違いです

3)適当ではありません

形成工法は、熱や光で硬化する樹脂が含まれている連続パイプを既設管内に引き込んで、水圧や空気圧などの圧力を加えて拡張圧着させてから硬化させる工法です。

(イ)の説明は製管工法のものなので、この選択は間違いです。

製管工法は、既設管内に硬質塩化ビニル材などをかん合させつつ樹脂パイプを製管し、既設管との間隙にモルタル等を充填して管を構築する工法です。

(ロ)の説明はさや管工法のものなので、この選択は間違いです

4)適当です

製管工法は、既設管内に硬質塩化ビニル材などをかん合させつつ樹脂パイプを製管し、既設管との間隙にモルタル等を充填して管を構築する工法です。

(イ)の説明は製管工法のものなので、この選択は正解です。

さや管工法は、既設管より小さな管径にて製造された管渠を、推進または搬送組み立てによって既設管内に布設し、隙間にモルタルなどの充填材を注入して管を構築する工法です。

(ロ)の説明はさや管工法のものなので、この選択は正解です。

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