2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木4 問157

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この過去問の解説 (3件)

01

1)正しいです

事業者は、労働者に地山の掘削の作業を行わせる際はあらかじめ作業場所やその周辺の地山について調査し、作業中の地山の崩壊や埋設物の損壊などを予防するために掘削時期や順序を定める義務があります。

主な調査内容は地山の形状や地質、亀裂や湧水、埋設物、高温蒸気やガスなどの有無、状態などです。

労働安全衛生規則 第二編 第六章 掘削作業等における危険の防止

第一節 明り掘削の作業 第一款 掘削の時期及び順序等

第三百五十五条 作業箇所等の調査

2)正しいです

事業者は、手掘りにより地山の掘削作業を行うときは、掘削面のこう配は地山の高さに応じた値としなければなりません。

岩盤または固い粘土からなる地山の場合は、掘削面が5m未満だとこう配は90度以下、掘削面が5m以上だとこう配は75度以下とします。

その他の地山は掘削面2m未満でこう配90度以下、掘削面2m以上5m未満でこう配75度以下、掘削面5m以上でこう配60度以下とします。

労働安全衛生規則 第二編 第六章 掘削作業等における危険の防止

第一節 明り掘削の作業 第一款 掘削の時期及び順序等

第三百五十六条 掘削面のこう配の基準

3)誤りです

事業者は、明り掘削の作業を行う時はあらかじめ運搬機械、掘削機械、積込機械の運行の経路や土石の積み下ろし場所への出入りの方法を定めます。さらに事業者はこれら定めた方法を掘削作業主任者だけでなく、関係労働者すべてに周知させなければなりません。

また、労働者が作業する場所に運搬機械等が後進して接近する場合は誘導者を配置し、その者にそれらの機械を誘導させる必要があります。

労働安全衛生規則 第二編 第六章 掘削作業等における危険の防止

第一節 明り掘削の作業 第一款 掘削の時期及び順序等

第三百六十四条 運搬機械等の運行の経路等

4)正しいです

事業者は、明り掘削の作業を行う場所では当該作業を安全に行うために、必要な照度を保持しなければいけません。日光が届かない場合は人工で照明などを配置します。

また、明り掘削作業では物体の飛来または落下により労働者を危険にさらさないために、作業に従事する者に保護帽を着用させなければいけません。

労働安全衛生規則 第二編 第六章 掘削作業等における危険の防止

第一節 明り掘削の作業 第一款 掘削の時期及び順序等

第三百六十七条 照度の保持

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02

誤っているものは 3 です。

1.設問の記述の通りです。特に大雨や地震の後、凍結等によって地山に変状が起こることがあるため、こういった事前点検は安全確保のために日常管理の一環として行うことが重要です。

2.設問の記述の通りです。そのため、事業者は地山の掘削作業主任者を事前に選任する必要があります。

3.安全のため、掘削作業に関わる運搬機械等や積卸し場所への出入の方法は、関係労働者へ周知させなければなりません。地山の掘削作業主任者のみ、という記述は誤りです。

4.設問の記述の通りです。

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03

この設問は、安全面を考慮して選択肢を選びます。

~をすれば大丈夫、という考えは危険であることが多いので、注意が必要です。

1 設問のとおりです。

2 設問のとおりです。

3 "運搬機械等の運行経路や土石の積卸し場所への出入りの方法を定めて、

地山の掘削作業主任者のみに周知すれば足りる"とありますが、他の作業員や安全巡視員などが

把握していなければ事故が発生する危険性が高くなります。決定した場合には速やかに

全ての作業員に周知しなければなりません。

よって、3 は誤りです。

4 設問のとおりです。

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