2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木4 問161

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木4 問161 (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における環境保全対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 土工機械は、常に良好な状態に整備し、無用な摩擦音やガタつき音の発生を防止する。
  • 空気圧縮機や発動発電機は、騒音、振動の影響の少ない箇所に設置する。
  • 運搬車両の騒音・振動の防止のためには、道路及び付近の状況によって必要に応じて走行速度に制限を加える。
  • アスファルトフィニッシャは、敷均しのためのスクリード部の締固め機構において、バイブレータ式の方がタンパ式よりも騒音が大きい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

アスファルトフィニッシャとは、自走式の建設機械で、

大きく分けてアスファルト混合物を貯めるホッパ、

原動機および走行装置を有するトラクタ部、

アスファルト混合物を敷きならすスクリードから成っています。

タンパ式よりもバイブレーダー式のほうが騒音が小さいため、

夜間工事などの際は、バイブレーダー式を選択することが多いです。

1.正しいです。

振動・騒音問題があるため、低騒音型など対策をします。

適切に使用するためには、常に良好な状態に整備することが重要です。

2.正しいです。

定置式の機械を使用するときは、

原則として、振動、騒音対策されたものを使用します。

設置位置については、工事現場の周辺の環境を考慮して、

隣家等から離し、振動、騒音の影響の少ない場所に設置する必要があります。

3.正しいです。

走行速度と騒音については、相関関係があると言われているため、

必要に応じて走行速度を抑える必要があります。

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02

1 .正しいです。常に良好な状態を整備し、無用な発生音を防止して、

騒音対策を考慮する必要があります。

2 .正しいです。通常、空気圧縮機や発動発電機は騒音・振動の発生を防ぐために

影響が少ない箇所に設置します。

3 .正しいです。運搬車両について、騒音・振動の規制区域などを考慮しながら、

走行速度に制限を加える必要があります。

4 .誤りです。アスファルトフィニッシャは、敷均しのためのスクリード部の締固め機構において、バイブレータ式の方がタンパ式よりも騒音が小さいです。

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03

土木工事では、建設機械による振動・騒音が問題となるため、その発生を抑える工夫が必要です。そういった目線で問題を解いてみましょう。

選択肢1. 土工機械は、常に良好な状態に整備し、無用な摩擦音やガタつき音の発生を防止する。

設問の通りです。無用な騒音の発生防止はもちろん、整備不良などによる事故の発生を防ぐためにも、始業前に使用機械の点検を行います。

選択肢2. 空気圧縮機や発動発電機は、騒音、振動の影響の少ない箇所に設置する。

設問の通りです。なるべく騒音、振動の影響の少ない箇所に設置します。また、低振動・低騒音型のものを使用することが望ましいです。

選択肢3. 運搬車両の騒音・振動の防止のためには、道路及び付近の状況によって必要に応じて走行速度に制限を加える。

設問の通りです。騒音・振動の防止や他車両との事故防止のため、速度制限を設けている現場が多いです。

選択肢4. アスファルトフィニッシャは、敷均しのためのスクリード部の締固め機構において、バイブレータ式の方がタンパ式よりも騒音が大きい。

スクリード部はアスファルト混合物を敷き均す部分で、機械後部にあります。バイブレーター式のほうがタンパ式よりも騒音が小さいので設問は不適当です。

まとめ

アスファルトフィニッシャのスクリード部の機構を知らなくても、バイブレーター式のほうが騒音が小さいイメージはあるかと思います。また、他の設問は振動・騒音を抑えるための方法として間違ったことを言っていないため、消去法で正解を選びやすい問題ではないでしょうか。

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